
名門エスカレーター校であっても稼げなくなった。女子大御三家の一角までも赤字が続いている。特集『エスカレーター校 クライシス』(全15回予定)の#5では、エスカレーター校を運営する学校法人について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のワーストランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
60学校法人のうち
15学校法人が“経常赤字”
女子大御三家といえば東の津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学に対し、西には京都女子大学、同志社女子大学、神戸女学院大学がある。この東西の御三家の一角が、女子大の中でも特に稼げない大学になっている。
ダイヤモンド編集部では一貫教育を施すエスカレーター校について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のランキングを作成した。
名門校を中心に60学校法人を対象にしたところ、このうち15法人が企業で経常利益に当たる「経常収支差額」が赤字となった。そこに御三家の一角を擁する学校法人が含まれており、経常収支差額比率ランキングでワースト4位に入ってしまった。
次ページでは、稼げない順に並べたランキングでワースト30位までを掲載する。併せて、赤字が続く学校法人と黒字の学校法人の決定的な違いを明らかにした。