デロイト気鋭の戦略コンサルタント・望月安迪氏が、最小の労力で最大の成果を生み出す「目的」起点の思考法を伝授。第7回目の動画では、リーダーが持つべき視点と「責任のなすりつけ合い」による組織の停滞を防ぐ方法を解説する。なぜ、組織にはリーダーが必要なのか?多くの企業では、営業、開発、人事、マーケティング、経理などが互いに責任を押し付け合い、本質的な問題解決が進まない。この悪循環を断ち切るには、全体を俯瞰し、ボトルネックを特定する「思考の地図」を持つことが不可欠だ。優れたリーダーは、単に指示を出すだけではなく、組織の課題を循環的に捉え、最適な順序で手を打つことで成果を引き出す。では、リーダーとして「組織を動かせる人」と「混乱を生む人」の違いは何か?本動画では、「目的」起点の思考法を総括し、組織において問題解決と新たな価値を生み出す方法を解説する。
組織の停滞は「責任のなすりつけあい」から起こる
営業部門は開発を責め、開発は人事に問題を投げ、人事はマーケティングを指摘し、マーケティングは経理の予算を理由にする。このように責任がたらい回しにされることで、組織は停滞する。
リーダーに求められるのは、この悪循環を断ち切る「循環的視点」だ。「何が本当のボトルネックなのか?」「どこから手をつけるべきか?」を考えることで、組織全体の流れを把握し、的確な判断を下せる。これまでの動画で学んできた、目的・目標・手段の「3層ピラミッド」と「認知・判断・行動・学習・予測」の5つの基本動作を連携させることで、仕事の全体像を理解し、適切なアクションを取れるようになるのだ。本動画では、「目的」起点の思考法を活用し、リーダーとして組織を前進させるための思考法を解説する。
1989年生まれ。飛び級で大阪大学大学院 経済学研究科 経営学・金融工学専攻修了。経営学修士(MBA)。2013年、デロイト トーマツコンサルティング(DTC)に参画。経営戦略策定・M&A案件を専門とするStrategy&M&Aユニットにも所属。ファーム内で数パーセントの人材に限られる最高評価(Exceptional)を4年連続で獲得、複数回の年次スキップを経てディレクター職に昇格。デロイト トーマツ グループ全体を対象とした「ロジカルシンキング」研修講師を担当、初年度で200名以上の受講生を受け持つ。著書『目的ドリブンの思考法』『シン・ロジカルシンキング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
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