これらによく含まれている果糖ぶどう糖液糖は、世界中で肥満が増えている大きな要因とされています。
3食の主食を減らしすぎて、その後に空腹感が強まり、お菓子を食べてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。これは本末転倒といえますね。
「砂糖代替」の甘味料は
病気のリスクを高める
食品の栄養表示基準では、糖質ゼロ表記ができるのは、100グラムあたりの含有量が0.5グラム未満の場合とされています。また、カロリーゼロやノンカロリーと表示できるのは、100グラムあたりのエネルギーが5キロカロリー未満のときと定められています。

増戸聡司 著
つまり、カロリーゼロや糖質ゼロ食品だからといって、たくさん食べたり飲んだりすれば確実に肥満につながります。
2023年5月にWHOは「砂糖代替の甘味料に体重減少効果はなく、むしろ病気のリスクを高める」という勧告をしました。また「糖質ゼロ」という食品でも、脂質や添加物などが多く含まれていることもあるので、注意が必要です。
「炭水化物=糖質」ではないことと同様に、糖質と糖類もイコールではないので、ここで説明したいと思います。
図を見ていただくとわかるように、炭水化物の一部が糖質であり、糖類は糖質に内包されています。

「糖類ゼロ」という表記の食品でも、オリゴ糖やデンプンが含まれていれば糖質がゼロなわけではありません。もちろん、糖類は吸収が速く肥満の原因ともなりやすいので、糖類ゼロ食品の意義を全否定はしませんが…。
「糖類ゼロ=太らない」と安易に飛びつくのは考えものです。