子どもの学習空間は
「やることがわかる」仕組み化がカギ
子どもが快適に勉強できる環境を作ることも、新年度の準備には必要不可欠です。学習空間として個室を使うか、リビングを使うかはお子さんの年齢や宿題や時間割の準備など決められたことをやれる自主性を考慮して選ぶとよいでしょう。
1 子ども部屋にするか、リビング学習にするか?
子どもの学習空間を子ども部屋にするか、リビングにするか迷う人も多いはず。お子さんの年齢によって変えてみるのもいいでしょう。どちらも次のようなメリットがあります。
・自分専用のスペースがあり、集中しやすい
・学校の持ち物を一か所で管理しやすい
●リビングで学習するメリット
・親の目が届くため、学習の進み具合をつかみやすい
・気軽に質問できるので、難しい学習にも取り組みやすい
小学校低学年のお子さんの場合はリビング学習がメインになってくると思います。
ちなみに我が家の場合、学習机を購入しないまま、子どもたちは大学生になりました。小学校低学年のうちはダイニングテーブルで、その後は塾に通い始めたことで塾の学習室を利用したり、一部はダイニングテーブルでやっていたりしました。中学生になり、部屋にも机が欲しいということで、部屋のサイズに合わせたシンプルなデスクを準備した程度です。
部屋数やスペースの問題もあるので、最初から全部を揃えずとも、成長や学習スタイルに合わせて柔軟に対応していく方法でもよいのではないでしょうか。
2 「机+棚」で学習空間を考える
学習机は、棚と袖机(引き出し)などがセットになっているため、学習机だけで収納場所を決めることができます。しかし、リビング学習でダイニングテーブルなどを使用する場合は、収納のために別にスペースを確保することが必要になります。
子どもが小学校低学年のうちは、ファイルボックスや2~3段程度のカラーボックスで十分です。その中に学習に必要な教科書やノート、辞書、筆記用具などをまとめて置けるようにしましょう。
学習空間の整理も在宅ワークスペースと同様に「使用頻度」を意識して、収納場所や収納方法を決めていきます。片づけを続けられる仕組みを作るためには、「ワンアクション収納」が効果的です。
ワンアクション収納とは、「引き出しをサッと開けるだけ」「ケースにポンと入れるだけ」など、1つの動作で片づけが完了する収納のことにシンプルだからこそ、子どもでも無理なく続けやすく、片づけの習慣づけにもつながります。