親の在宅ワークと子どもの見守り
両立させるために「ルール」を決める

 環境を整えると同時に、もうひとつやっておくとよいことがあります。それは、在宅ワーク時のルールや学習するときのルールを決めることです。

 例えば、電話をしている間は静かにする、会議のとき、扉が閉まっていたら入らない、勉強するときにはテレビを消す。宿題をしてから遊ぶなど。子どもとルールを決めておきます。

 また、それがわかるよう、電話をする前には「これから電話をするから終わるまで静かにしておいてくれる?」と伝えたり、会議のときも事前に「〇〇時まで仕事だから、用事があったらノックしてね」と伝えたりしてみましょう。

 文字が読めるなら手紙を書いて置いたりすることで、子どもの安心にもつながります。大人は経験上、状況判断ができることも、子どもには難しいことも多いので、わかるようにルールを決める、伝えるということも取り入れてみてください。身に着くまでは、親からの声かけなどの関わりは必要です。

 新年度は、変化も多く、何かとバタつきやすい時期です。だからこそ、家庭内の「ワークスペース」「学習空間」を準備しておくことで、毎日の生活がグンとスムーズになります。

 片づけの仕組み化は、単に家が綺麗に整うことだけでなく、「行動がスムーズになること」「家族全体が快適に暮らせること」につながります。新年度を迎えるこのタイミングで、ぜひ暮らしの見直しをしてみてください。

 小さな工夫と仕組み作りで、家族みんなが快適になるスタートを切りましょう。

連載「『仕組み化』で実現!共働き最適ハウス」をフォローするにはこちらをクリック!
最新記事がメールで届くので、読み逃しがなくなります。
在宅ワークが崩壊しがちな家に欠けている、親と子の環境&ルール作り【片づけのプロが教える】