高輪周辺の路線を再現した
プラレールのジオラマが圧巻
次は「みんなで考えよう未来の鉄道と街」のコーナーだ。これは言ってしまえばJR東日本のPRコーナーだが、同社と高輪ゲートウェイシティが目指す「100年先」の姿の一端がうかがえる内容だ。
新幹線の荷物輸送サービス「はこビュン」や、開発中の水素電車「HYBARI」、QRコード乗車券サービス「えきねっとQチケ」の解説に加え、実際の自動改札機にQRコードを読み込ませる体験ができる。

徐々に普及し始めたQRコード乗車券だが、実際に触ってみた人はまだ少ないだろう。早速、QRコードをかざして見ると、読み込みが想像以上に早くて驚いた。デモ用なのかと思ったが、実際のものと同じ読み取り速度とのことだ。また、自動改札機の一部はシースルー構造になっており、改札機にギッシリ詰まった精密機器が見える。IC化、QR化でこれらが不要になるのだから効果のほどが分かるだろう。
展示はここで終わり。最後は「高輪ゲートウェイの街は各地への玄関口」をテーマに、高輪周辺の路線を再現したプラレールのジオラマが展示されている(冒頭写真)。聞けばレイアウトはプロのプラレール制作者「ペタぞう」さんが手掛けたそうだ。山手線・京浜東北線はもちろん、高輪ゲートウェイシティに隣接する車両基地や東京モノレールも再現された圧巻のジオラマは、子どもだけでなく大人も楽しめる。

もうひとつは地元の高輪中学高等学校の旅行・鉄道研究部が制作した鉄道模型ジオラマだ。こちらも高輪周辺を再現したもので、直近では4月27日、29日に小学生を対象として、高輪中学高等学校生徒による鉄道模型運転体験、鉄道シミュレーター運転体験のワークショップが開催される。このほかにもゴールデンウィーク中、週末を中心にJR東日本社員によるイベントが開催予定だ。
企画展が開催されているのは、ツインタワーの駅から見て左側「THE LINKPILLAR 1 SOUTH」の6階ホール「Conference Hall B」だ。なお入って左手に見えるエレベーターはオフィス用で、一般向けのエレベーターはやや薄暗いエリアにあるので注意。6階到着後は左にぐるりとフロアを半周する必要がある。開催期間は6月28日まで(5月14日、6月11日は休業)、開催時間は10時30分から17時30分(最終入場17時)。参加費は無料だ。高輪ゲートウェイシティを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。