「若い人はクルドに関してはほとんど何も知らない。ネウロズは正直言って今までは何でという感じだった」
と1人の大学生は答えた。
「(2023年2月の)地震の時に国から見捨てられたんだ。今でもクルド人、差別受けているんだなって思った。腐っている政府なんで、耐震基準はあるが誰も守らない。地震保険に入れさせてお金をぼったくるのがずっと続いていた」
高校生は地元を離れたいという。
「川口はクルド人が集まっている。何か悪いことをすると全員同じ扱いをされる」
もう1人の大学生は、こう話した。
「親戚同士で助け合ったりして、お金ない人は、仮放免でない人に助けてもらったり、結構苦しい思いをしながら生きているけど、でもみんな、安全でいるから、幸せになっています」
「なんでそこまでして日本に来なければいけないのか」
と聞くと、
「私は親についてきただけ。お母さんたちに日本の方が安全と言われて。違う国だからもっと危ないじゃないの、と思うかもしれないが、全然そうじゃない」

三好範英 著
「子供を育てるとき安全、学校に安全に行ける。トルコでクルド人はいじめられた。政府にいじめられ、日本に行こうかみたいな話になった。ネウロズも応援なんです。私たちのために戦ってくれている方たちのための」
「日本の文化と全然違うから大変なのでは」
と重ねて聞くと、
「そうですが、だんだん皆慣れてきています。日本人にも日本人扱いされるようになってきている」
こんな風に話した後に、また踊りの輪に戻っていった。