テストの結果が良かった数百人が
この国と我々の未来を決めてしまう
キャリア官僚というのは、ニュースでも時々出てくるワードですが、今1つよくわからない人も多いでしょう。
なので、ここで説明したいと思います。
日本の官僚組織に入るには、大まかにいって3種類のルートがあります。
高卒程度の学力試験で入るルート、短大卒程度の学力試験で入るルート、大卒程度の学力試験で入るルートです。
この中で「大卒ルート」で入るのが、キャリア官僚です。この試験は非常に狭き門であり、大卒程度の学力試験とはいうものの、競争率が高いので、超一流大卒程度の学力を必要とします。
だから、東大出身者の割合が異常に高いのです。

このキャリア官僚というのは、国家公務員全体で1%ちょっとしかいません。
キャリア官僚同士での出世競争はありますが、キャリア官僚以外の官僚たちが、省庁の重要ポストに就くことはありません。
そのキャリア官僚の中でも、もっとも巨大な権力を持っているのが、財務省キャリア官僚なのです。財務省キャリア官僚というのは、20歳そこそこのときに受けた試験の成績がよかったというだけで、強大な国家権力を自動的に与えられるのです。
狭い狭い世界の人たちに日本全体を支配する権限が与えられているということです。