
異動して職位が上がり、不慣れで複雑な仕事になったにもかかわらず疲労感が増えていないどころか、治療前より元気なくらいだそうです。
異動や昇進は働く私たちにとって、過重労働より深刻なストレス要因であることが科学的に確かめられています。この方は昇進前に治療を開始して幸運でした。
医療機関で終夜睡眠ポリグラフィー検査をすると、正確に中途覚醒を検出できますが、スマートウォッチやスマホアプリなどでも、簡単に中途覚醒を推測することができます。
もちろん認可医療検査より精度は落ちますが、ぜひ、睡眠マネジメントのきっかけとして睡眠を可視化してみてください。
心配なので睡眠外来を受診してほしい中途覚醒の特徴と、そんなに心配しないでよさそうな中途覚醒の特徴を以下にまとめました。もちろん、どのようなタイプの中途覚醒であっても、気になっている、困っている場合は、必ず睡眠外来でご相談ください。
そしてたとえ何も困っていなくても、以下の危険な中途覚醒を体験する場合は、受診してください。
【受診してほしい中途覚醒のパターン】(⇔あまり心配しなくてよい中途覚醒のパターン) 一晩の回数:数回以上(⇔0~数回) 時間帯:睡眠の前半に起こる(⇔睡眠の後半にしか起こらない) 二度寝:できなくて苦しい(⇔簡単にできる) 尿意との関係:トイレに行きたくて眠いのに目が覚める(⇔目が覚めたからトイレに行く) 気分:不愉快、眠い、ストレス、頭痛(⇔スッキリ、眠くない、夢の記憶あり) |