
「大化け株」を狙うのであれば売上高成長に注目しよう。特集『5年後の業界地図2025-2030 序列・年収・就職・株価…』の#11では、アナリストの5期先予想から「超成長期待80銘柄」のランキングを作成した。時間を味方にした次世代のスター株への投資は、個人投資家の強みを生かした投資法でもある。ランキングには宇宙関連やコンサル、AI関連など旬の銘柄がそろう。成長力のある企業に早い段階で投資できれば「テンバガー(10倍株)」も夢ではない。気になる銘柄を発掘してほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
個人投資家の強みを生かして
株価数倍を狙える成長株を発掘
利益を増やすにはコストを削減するか、売上高を伸ばすしかない。だが、人員削減やコストカットなど構造改革頼みの利益拡大や株価上昇には限界がある。
そこで、今回は5期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある約600社を対象に、5期先までの売上高の伸び率でランキングを作成。大きく売上高を伸ばすことで株価数倍高を狙える「大化け株」候補をピックアップした。
利益ではなく、売上高の伸び率で順位付けをしたのは、中長期で株価が飛躍する「本物の成長株」を見つけるためだ。参考のために、今期と5期先の予想売上高と当期利益、今期予想PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)も付けた。
詳しくは次ページで紹介するが、上位には時価総額が小さい小型株が多くランクイン。日本を代表する優良企業に投資するのもいいが、「次世代のスター株の発掘」も投資の醍醐味である。成長力のある小型株に早い段階で投資できれば、テンバガー(10倍株)も夢ではないからだ。
また、時価総額が小さい小型株は、流動性の問題などで機関投資家が投資しにくい。その結果、日経平均株価が4万円を回復する過程においても、将来性が正当に評価されていない銘柄が少なくない。時間を味方に付けた小型成長株への投資は、個人投資家の強みを生かした投資法でもあるのだ。
次ページでは「売上高拡大」80銘柄を一気に発表。ランキングには宇宙関連やコンサル、SaaS(Software as a Service)、医療ITなど時代を捉えたビジネスを展開する小型成長株が目立つ。ぜひ、次世代のスター株発掘の参考にしてほしい。