AppleTV+とApple Vision Proの組み合わせで「ブラピの隣の席」を疑似体験できる

「F1」は、劇場公開の後でApple TV+での配信が決まっているが、現時点でも、予告編とApple Vision Pro(後述)専用のボーナスコンテンツをストリーミングで観ることができる。

 映画本編ではブラッド・ピットやチームメイト役のダムソン・イドライズが、メルセデスAMGのF1チームによってF1風に改造された実物のF2レースカーを操縦している。ボーナスコンテンツでは、ブラッド・ピット自身がこのマシンのハンドルを握ってラップ走行を行うようすを、彼の隣に座っているかのような「イマーシブビデオ」で堪能できる。

ブラッドピット主演映画「F1」、メタリカ&U2のライブを、自宅でIMAX以上の臨場感で体験する方法とは映画「F1」には、F1だけでなくアメリカの有名なストックカーレースであるデイトナ500の映像も登場。ディスクブレーキが加熱する様子などを低い位置から見られる Photo:Apple

 イマーシブ(immersive)は、「没入感がある」「浸るような」といった意味の言葉だ。イマーシブビデオとは、文字通り、その空間の中に自分が身を置き、没入感に包まれる映像である。もちろん、CGによってそのような映像を作り出すことも可能だが、自分自身では、通常、体験できないようなことを追体験できる実写のイマーシブビデオには、独特の高揚感がある。

ブラッドピット主演映画「F1」、メタリカ&U2のライブを、自宅でIMAX以上の臨場感で体験する方法とは現在、Apple Vision ProのApple TVアプリのトップ画像では「F1」のボーナスコンテンツがフィーチャーされている。周辺部がボケているのは、Apple Vision Pro上でキャプチャしたイメージは、注視している部分以外の解像度を落として描画されたイメージがそのまま保存されるため。視聴中のユーザー自身が気づくことはない Photo:Apple

 イマーシブビデオを見るには、AppleのApple Vision ProやAndroid XRのゴーグルタイプのデバイスなど、対応デバイスが必要になる。これらはスマートフォンなどと接続する安価なグラス型ウェラブルデバイスとは似て非なるもので、没入感はまったく異なり、本質的にレベルが違う製品だ。

ブラッドピット主演映画「F1」、メタリカ&U2のライブを、自宅でIMAX以上の臨場感で体験する方法とはApple Vision Proはゴーグル型の空間コンピュータ Photo:Apple