今回ご紹介するのは、100歳を超えてもなお現役医師を続ける著者による『100歳の金言』です。医師ならではの健康法はもちろん、ストレスとの付き合い方や約束の考え方など、心豊かな人生を送るヒントがつまった一冊です。
平成元年から10倍に膨れ上がった
100歳以上の高齢者数
「敬老の日」を前にした昨年9月、同月15日の時点で100歳以上となる高齢者が過去最高の5万4397人に達することが厚生労働省の調査で判明しました。増加は43年連続で、とりわけ過去3年間で1万人以上も増えており、日本の超高齢化が急速に進んでいることを改めて浮き彫りにしました。
100歳以上の高齢者の内訳は女性が4万7606人(87.5%)、男性が6791人(12.5%)。国内最高齢は、女性が大川ミサヲさん(大阪市東住吉区在住)。今年3月の誕生日で116歳になり、ギネス世界記録にも認定されている世界最高齢者です。男性は百井盛さん(さいたま市中央区在住)で、今年2月に111歳を迎えました。
同調査によると、都道府県別100歳以上の人口は東京が4676人で最多。以下、大阪2927人、神奈川2827人……の順です。人口10万人当たりの人数でみると、西日本で多く東日本で少ない「西高東低」の傾向が続いており、ベスト10のうち9のポジションを中国地方以西の県が占めました。これに対し、若い世代の転入が多い関東地方は下位に集中しています。
100歳以上の人口は、調査が始まった1963年が153人。平成の時代が幕を開けた89(平成元)年においてもわずか3078人(女性2448人、男性630人)にすぎなかったものが、2007(平成19)年には3万2295人(女性2万7682人、男性4613人)となり、この20年ほどで10倍以上に膨れ上がったのです。ちなみに、同期間の日本人の平均寿命は女性81.77歳、男性75.91歳(89年)だったものが、女性85.99歳、男性79.19歳(07年)に延びました。そして100歳以上の高齢者人口が初めて5万人を突破した12年の平均寿命は女性86.41歳、男性79.94歳に達しています。