問4.
ターゲットと自分の立場が離れているときの補完方法は?

 自分があまりよく知らないジャンルの企画を立てなくてはならない場合、ターゲットの心理が読みにくいですよね。このような場合、まずは「苦手意識」を捨てます。ジャンル知識は、情報収集さえすれば埋めていけるものです。ジャンルが異なっていても、お客さんの求めている感情は「喜怒哀楽+怖」のどれかです。私の場合は、それを意識して、そのジャンルに詳しい人に「ちょっと教えて」と聞きに行き、どの部分を教えてくれるときにその人が楽しそうな顔をするかで、ターゲット像を補完していきます。

問5.
おカネの問題はどのようにクリアするのか?
壮大なアイデアの場合、どのようなプレゼンがベストでしょうか?

 予算がどうしても集められない場合は、計画をいくつかの段階に分け、一番自分が面白いと思うところから着手します。それがうまくいけば、次の期にプラスアルファの予算をください、というように進めていきます。ジョージ・ルーカスは、「スター・ウォーズ」の構想があまりに壮大だったため、話をいくつもの章に分け、最も見どころと爽快感に優れた「エピソード4 新たなる希望」からまずは着手したわけです。造形物をCGで置き換えたり、タレントを動物や子役に置き換えて予算をクリアする方法もありますが、短期で段階分けしていく方法も、考慮してみることが大切です。

問6.
インターネットを活用した情報収集の時間を教えてください

 私は「五感」を使った散歩や人との会話からアイデアを思いつくことが多いのですが、もちろんネットからもヒントを得ます。ダラダラ検索するのはキリがないので、何かアイデアのピースを思いついてから、使用することが多いです。ピースの周辺情報、似たものがすでにないか、何件ヒットするか、などを調べます。時間制限でいうと、通勤時間だけとか、会議の前の20分だけとか、必ず画面から離れなくてはならないタイミングを用意してから調べます。