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第151回
赤身肉は是か非か カルニチン論争勃発!?
健康のために、と霜降り肉より赤身肉を勧められる昨今。ところが、先日「ネイチャー医学」に赤身肉を日常的に食べると、動脈硬化性疾患リスクが高まる、という報告が載った。動物実験と人を対象とした追跡調査から、赤身肉に含まれる「カルニチン」は腸内細菌に分解される過程で、動脈硬化を促進する「TMAO(トリメチルNアミンオキシド)」と呼ばれる物質を産生することを突き止めた。
第146回
日本発の調査研究から緑茶とコーヒーでStop! 脳卒中
先月、米国医学誌「Stroke:脳卒中(オンライン版)」に日本の国立がん研究センターと国立循環器病研究センターの共同研究結果が報告された。それによると、緑茶とコーヒーを習慣的に飲む人は、脳卒中の発症リスクが低下するという。
第144回
糖尿病予備群に朗報?強い運動なしでリスク減少
糖尿病の発症予防には週に150分以上のウオーキングなり何なりが効果的。わかっちゃいるけどムズカシイ…と半ば開き直っている諸氏に朗報か?
第141回
血管内治療の優位を示せず脳卒中の勝負タイムは4.5時間へ
数年前、急性虚血性脳卒中(脳梗塞)の新たな救世主として話題になった「血管内治療」。脳血管に詰まった血の塊を動脈血管内から機械的に直接取り除いたり、薬で溶かすことで脳血流を再開通させる方法だ。脳卒中発作から6時間以内の治療で、後遺症の改善効果を発揮する。
第137回
日系人対象の調査で確認降圧薬でADを予防!?
オアフ島在住の日系人を対象に加齢と疾病との関連を追跡した調査研究がある。第二次世界大戦中に軍人登録した日系人の調査から派生し、1991年に始まる「Honolulu Asia Aging Study」がそれ。これまで、3700人以上の日系男性を対象に追跡調査が行われてきた。死亡例は同意を得た上で、「剖検」を実施している。
第134回
1日卵3個が効果的!?コレステ食品の汚名返上か
コレステロール含有量が高い、として脂質異常症患者は「避けるよう」指導されてきた卵。1日1個までと制限されている方も多かろう。ところがある雑誌に載った研究によれば、メタボリック症候群患者の減量食に全卵を加えると、脂質バランスが改善され、インスリン抵抗性が改善されたというのである。
第126回
妊娠高血圧にご用心子供の認知機能に影響?
妊娠高血圧をご存じだろうか。高齢出産が当たり前の昨今、男性陣にも知ってほしい知識の一つだ。一昔前まで「妊娠中毒症」と呼ばれていたもの。原因はいまだに不明である。
第124回
高血圧型からメタボ型へ若年層の脳卒中が増えている
秋の健診シーズンもそろそろ終盤へ。中高年男性が予防したい疾患の筆頭は心筋梗塞と脳卒中。脳卒中に関してはどこかに「お年寄りの病気」という気持ちがある。ところが、米国神経学会誌に報告された調査研究によると、近年、脳卒中の発症が若年齢化しているというのだ。
第123回
代表的な降圧剤+αの効果!?米ぬか・ゴマ油で血圧と脂質が改善
高血圧は降圧剤、高コレステロールは脂質異常症治療薬と、検診で黄色信号がともるたびに増える薬。治療薬はターゲットを絞り込んで開発されるのだから、当然ではある。その点、生活習慣や食習慣改善の波及効果は大きい。
第119回
性格診断より根拠あり!?O型は循環器疾患になりにくい
一時期のブームはないにせよ、日本人の血液型性格診断(血液型占い)好きはよく知られている。信じる、信じないはともかく、皆それなりに一家言あり「とりあえずの話題」としての座持ちのよさは「とりあえず、ビール」に匹敵するほど。
第118回
糖尿病リスクか心疾患死か脂質異常症治療薬─○○スタチン
世界で最も売れている脂質異常症の治療薬──○○スタチン(○○に入る名称は現在、7種類)。悪玉コレステロール値が高いメタボ中高年諸氏にはおなじみの薬だろう。肝臓でのコレステロール合成を妨げる薬で、1970年代に日本の遠藤章氏らが発見した。
第105回
その「おかわり」が危険です白米食べるほど、2型糖尿病に!?
白いご飯がないと物足りない人には少し厳しい話かもしれない。先日、英医学雑誌の「BMJ」に「白米の消費量が増えるほど2型糖尿病の発症リスクが上昇する」という結果が掲載された。
第97回
発症予備軍ほど効果が大マグネシウムで2型糖尿病を予防
この5月17日からパシフィコ横浜で開かれていた「第55回日本糖尿病学会年次学術集会」で、マグネシウムが2型糖尿病の発症を予防する可能性が示唆された。1961年から続く世界的な疫学調査「福岡県・久山町研究」をベースにした九州大学環境医学分野の研究者らの報告。
第92回
家庭で血圧を測る習慣を毎年5月17日は“高血圧の日”
毎年5月17日は「高血圧の日」。現在、日本の高血圧患者は約4000万人、うち何らかの治療を受けている患者は、およそ800万人と2割にとどまっている。自覚症状がないだけに「何とかなるさ」派が多数を占めるらしい。
第88回
塩分の過剰摂取が血圧の上昇をもたらすのは科学的に証明されている。日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインによる1日の食塩摂取基準は6グラム未満で、「本来はもっと少なくするべき」(循環器専門医)という意見が多い。
第83回
脳腫瘍は診断と治療技術の進歩にもかかわらず予後が厳しいがんの一つだ。外科的手術が有効なのは他の臓器がんと同じだが、問題は「脳」という場所にある。正常組織をできる限り傷つけないように、腫瘍の全摘出を諦めることもあり、当然だが、再発率は高い。
第73回
寝たきり要因のトップを走る脳梗塞。本人もつらいが、働き盛りを突然襲う悲劇は家族に大きな負担を強いる。しかし検診は費用や拘束時間を考えると気が重い。なんとか簡単な血液検査でチェックできないものか、誰しも思うだろう。じつは、コレがあるのだ。
第69回
糖尿病患者の血糖コントロールに使われるインスリン製剤。1型糖尿病では毎日、2型でも血糖値によっては自己注射が必要になる。注射のわずらわしさから吸入式製剤の実用化が待たれており、現在米国Mannkind社が臨床試験を進めている。
第58回
今年1月に承認された抗凝固薬のダビガトラン(商品名プラザキサ)。「血液サラサラ」状態を保ち、血液の塊が引き起こす脳卒中を予防する。一般にはなじみが薄いのでピンとこないかもしれないが、この領域では半世紀ぶりの新薬。いろいろな意味で「待望の」という枕詞がつく薬なのだ。
第41回
古くから「食べるクスリ」と呼ばれてきたニンニクの「薬効」が、改めて注目されている。著名な医学専門誌にも高血圧など循環器系疾患に対する予防・改善効果が報告されるなど、ニンニクには、一般的な降圧剤にも劣らない効果があることがわかった。