2014.5.22 集団的自衛権は与党協議に注目! 5月15日の安倍首相の会見以来、集団的自衛権問題への公明党の対応に関心が集まっている。そんな中、公明党の支持母体・創価学会は「憲法第9条の政府見解を支持」「集団的自衛権の限定的行使には、本来、憲法改正手続きを経るべき」とコメントを発表…
2014.5.15 憲法の液状化が始まった!――集団的自衛権は必要か?(3) 安倍首相は「集団的自衛権の行使」に向けて本格的に動き出した。首相は“解釈改憲”と“限定的容認論”という2つの禁じ手を駆使して有無を言わせず突き進んできた。この2つの禁じ手は、日本の今後の国家統治に測り知れない傷を負わせるに違いない。
2014.5.8 集団的自衛権は必要か?(2) 私は、安倍首相が強行しようとしている「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使」に強く反対している。集団的自衛権の行使を、解釈改憲によって、この時期に決めることは三重の過ちだ。私が集団的自衛権の行使に反対する主な理由は5つある。
2014.5.1 集団的自衛権は必要か?(1) 今回の日米首脳会談は、オバマ大統領自ら尖閣諸島が日米安保条約第5条の適用範囲と明言し、それが共同声明に明記されたことが最大の成果とされる。ただ、そもそも、“尖閣明記”は、そんなに必死になってお願いすべきことだったのか。
2014.4.24 日米首脳会談での“国際公約”に注意! 4月23日、オバマ米大統領が国賓として訪日した。今回の首脳会談では「日米同盟関係の強化」が改めて確認され、共同文書が発表される。果たして、安倍首相が目指す「集団的自衛権の行使」がどのような表現で共同文書に盛り込まれるのか。
2014.4.17 エネルギー基本計画は単なる再稼働宣言だった!? 今回発表された新エネルギー基本計画を精読すると、その無内容さに驚かされる。「原子力規制委員会の規制基準に適合した原発の再稼働は進める」とした部分は、今までのエネルギー政策、原発政策を続行していくという宣言のようなものだ。
2014.4.10 集団的自衛権の“限定容認”は詭弁だ 安倍晋三首相は「解釈改憲による集団的自衛権の行使」に向かってアクセルをいっぱいに踏んだように見える。なぜ安倍政権は「集団的自衛権」に固執するのか。それは、この際集団的自衛権の全面的行使への突破口を開くことが一義的な目的だからだ。
2014.4.3 「第三極」としての存在感を失ったみんなの党と日本維新の会 みんなの党の渡辺喜美代表が、会社経営者から巨額な資金を借り入れていたことが明るみに出て、同党は結党以来の危機に直面している。また、共に「第三極」を牽引してきた日本維新の会も2年前とは比べものにならないほど存在感を失うに至っている。
2014.3.27 日米韓首脳会談がもたらした“大きな成果” 日米韓首脳会談が26日未明、オランダのハーグで実現した。これは「未来志向の日韓関係に発展させていく第一歩」(安倍晋三首相)として大きな成果を収めたと言ってよい。また、ほぼ同時に起きた北朝鮮がミサイルを発射は、3国の結束を強く促した。
2014.3.20 クリミアを強奪したプーチン大統領はヒトラーに似てきた! 注目のクリミアの住民投票は、「ロシア編入」賛成票が95%を突破し、クリミア自治共和国議会はウクライナから分離・独立を宣言した。私は今回のウクライナ情勢を見て、ナチ・ドイツの犠牲となった第二次大戦前夜のチェコスロバキアを思い出した。
2014.3.13 安倍首相は解釈改憲より「経済専心」に戻るべき 安倍晋三首相が急ぐ解釈改憲については、このところ与野党内からの慎重論だけでなく、有力なOB議員からも異論反論が噴出している。そして、ついに現職閣僚からも「待った」がかかった。「待った」をかけた1人が、谷垣禎一法相だ。
2014.3.6 小泉純一郎元首相の解釈改憲反対論 小泉元首相は、首相在任中にこう述べた。「解釈変更の手段が便宜上意図的に行われるならば、憲法規範に対する国民の信頼が損なわれることが懸念される」。「憲法規範そのものに対する国民の信頼」は国家統治の要。それを理解していれば、意図的な「…
2014.2.27 安倍首相は憲法改正の王道に戻るべき 安倍晋三首相は、このところ前のめりになって、集団的自衛権行使のための憲法解釈の変更に突き進んでいる。12日の国会で憲法解釈の「最高責任者は私だ」と強調。あたかも首相が自由に憲法の解釈を変更できるかのような印象を与えた。
2014.2.20 アベノミクスはアベマジックだったのか? 私はタクシーに乗ると口癖のように「景気はどうですか?」と聞いてしまう。ほかに必ず聞くのは、床屋とクリーニング屋。彼らの景況感は、地震の初期微動のようなもので景気の落ち込みの前兆と思ってきた私は、最近の景気の先行きに一層危機感を持た…
2014.2.13 脱原発の流れは失速していない 都知事選で脱原発候補が負けるや、一気にエネルギー基本計画の閣議決定、原発再稼働への流れが強まったように感じる。では脱原発の流れが失速したのかというとそうではない。むしろ今回の選挙を経て一段とその勢いは強まった印象を受ける。
2014.2.6 集団的自衛権の解釈改憲を急ぐ安倍内閣の焦り 安倍首相は集団的自衛権の行使について「行使が認められる判断も、政府が適切な形で新しい解釈を明らかにすることで可能」と発言した。集団的自衛権の不行使は、現行憲法の根幹部分。これを政府の解釈変更で変えれば、一体憲法とは何ぞやということ…
2014.1.30 原発ゼロが経済を飛躍させる 13年の貿易赤字が過去最大の11兆4745億円に達した。もう円安が進めば輸出が増加するという単純な図式は成り立たないだろう。私は現状の日本経済の流れに小手先で対応するだけでは、中長期のジリ貧傾向は避けられないと考えている。
2014.1.23 都知事選で「東京の景観政策」も語れ! 私は、今回の都知事選では、この東京の景観政策を本気で議論してほしいと願っている。6年後の東京オリンピックを見据えて、東京に江戸情緒が溢れるところが随所に見られれば、さらに魅力は増すはずだ。
2014.1.15 都知事選は原発の是非を問う選挙になった! 14日正午に細川、小泉両元首相が会談。ここで細川氏は都知事選への出馬の決意を伝え、小泉氏の支援を要請。小泉氏はその決意を歓迎し、全面的な支援を約束した。2人をよく知る私から見て、彼らの「本気」を覆すことのできる人がいるはずはない。
2014.1.9 世界はナショナリズムの暴走に歯止めをかけられるか 2014年、安倍首相の転換を願う 最近の安倍首相の言動は、多くの国に誤解や疑念を生んでいる。特定秘密保護法、集団的自衛権の行使への熱意、さらには唐突な靖国参拝などが、米国をはじめヨーロッパ諸国、東南アジアまで「失望」させ、疑心暗鬼にさせている。