渡部 幹

渡部 幹

モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授
UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。
第17回
飲み会を断り続けて味方が増える人、減る人の違い
渡部 幹
職場のコミュニケーションを円滑化するために、飲み会は必要か。議論が分かれるところだが、肝心なのは飲み会に参加することではなく、コミュニケーションの内容と効率だ。飲み会に参加しなくても味方を増やす社員の「生き残り術」を考えよう。
飲み会を断り続けて味方が増える人、減る人の違い
第16回
仕事はできるのに、頭を使うのは手柄の横取りばかり 優良企業を衰弱させる「知性派タダ乗り社員」の大罪
渡部 幹
タダ乗り社員が跋扈するのは、ブラック企業――。その考え方は間違いである。超優良企業にもフリーライダーはいるのだ。しかも彼らは「知性派」だけにタチが悪い。ある中国のプロジェクトでエリート社員が見せた、とんでもない言動を紹介しよう。
仕事はできるのに、頭を使うのは手柄の横取りばかり 優良企業を衰弱させる「知性派タダ乗り社員」の大罪
第15回
クーデター企業、セクハラ大学の「確執」に学べ!“普通の人”がブラック化するコミュニケーションの罠
渡部 幹
専務一派が社長を追い出した企業のクーデーター、そして1人の女子学生を巡る騒動の背景に横たわっていたセクハラ・ストーカーの闇。筆者がこれまで見聞きしてきた事例に照らすと、普通の人がブラック化する「コミュニケーションの罠」が見えてくる。
クーデター企業、セクハラ大学の「確執」に学べ!“普通の人”がブラック化するコミュニケーションの罠
第14回
シニア、バブル、ゆとり同士で罵り合っていないか?米国で痛感した異文化間コミュ力“文化的知性”の重み
渡部 幹
グローバルコミュニケーションの重要性が問われて久しいが、真のコミュ力とは異文化に染まらず相互理解を深めることができるコミュ力だ。これは日本の職場における世代間ギャップの解消にもつながる考え方だ。論じるべきは「文化的知性」である。
シニア、バブル、ゆとり同士で罵り合っていないか?米国で痛感した異文化間コミュ力“文化的知性”の重み
第13回
自分に好印象を抱かせたいなら、相手の手を温めろ?脳科学で解析、ビジネスを有利に進める“冬の鍋”効果
渡部 幹
筆者は現在、ワシントンDCで行われている北米神経学会に参加している。その中で出た興味深い議論が、「物理的な温かさは人間関係も温めるのか」ということだ。実はこれ、現実のビジネスでもかなり参考になる考え方だ。具体的な場面を考えてみよう。
自分に好印象を抱かせたいなら、相手の手を温めろ?脳科学で解析、ビジネスを有利に進める“冬の鍋”効果
第12回
専業主婦の妻がいる男性にだけ特別手当の“なぜ” 女性に優しい会社でシングルマザーを襲った違和感
渡部 幹
日本の男女平等度は、先進国中で最低レベルにあるという。だが、実際に日本の職場を見るとそんな雰囲気はない。このギャップを解き明かすヒントになる話がある。「女性にやさしい会社」でシングルマザーが言い知れぬ違和感に襲われたという話だ。
専業主婦の妻がいる男性にだけ特別手当の“なぜ” 女性に優しい会社でシングルマザーを襲った違和感
第11回
優秀な人材がことごとく不採用になるのはなぜだ?組織を衰弱させる“ブラック人事マン”の邪悪な出世欲
渡部 幹
大手金融会社の人事部で働いていた女性が筆者に語ったこと、それはまさに、組織にはびこる黒い心理学の実例だった。問題は、当時幹部候補と言われていたエリート人事マンにまつわる闇にあった。彼は、なぜか優秀な人材ばかりを不採用にするのだ。
優秀な人材がことごとく不採用になるのはなぜだ?組織を衰弱させる“ブラック人事マン”の邪悪な出世欲
第10回
女子や派遣を食い物にする「使えないオジサン」たち 仕事の中心と組織図の中心がズレまくる職場の病理
渡部 幹
気づけば、入社数年目の女子や派遣社員を中心に仕事が回っている――。あなたの職場は、そんな状態になっていないだろうか。働かないオジサンが増える背景には、職場の構造的な病理もある。仕事の中心と組織図の中心が、ズレてしまっているのだ。
女子や派遣を食い物にする「使えないオジサン」たち 仕事の中心と組織図の中心がズレまくる職場の病理
第9回
マレーシアの小1の宿題がグローバル過ぎてワロタw「負け組組織の大人」にならないための練習問題
渡部 幹
なぜ日本の多くの組織は、グローバル化に苦労しているのか。この問題提起は、日本の負け組組織を考える際も、実は大きな意味を持つ。マレーシアの小学校1年生の宿題を例に出しながら、グローバル化によって日本の組織はどう変わるべきかを考える。
マレーシアの小1の宿題がグローバル過ぎてワロタw「負け組組織の大人」にならないための練習問題
第8回
ブラック組織はバブル期も今も変わらぬ“日本の伝統” ユニコーンの楽曲から考える労働問題の根本的な誤解
渡部 幹
今の若手は、何かと言えば「ブラック企業」だと言い、自分たちが若いときほど熱心に働かないと上司は嘆く。バブル期に流行った労働ソングの歌詞を見てもわかる通り、実は企業のブラックさは今も昔も変わらない。違うのは「将来への希望の有無」だ。
ブラック組織はバブル期も今も変わらぬ“日本の伝統” ユニコーンの楽曲から考える労働問題の根本的な誤解
第7回
この人のためだったら、何でもできる――。女性秘書が心底ほれ込んだリーダーの「白い心理学」
渡部 幹
今回は趣向を変えて、グローバル時代のリーダーに求められる「白い心理学」をお伝えしよう。真に優れたリーダーとは、どんなタイプなのか。数多くのボスに仕えてきた有能な女性秘書へのインタビューから、「優れたリーダーの条件」を導き出す。
この人のためだったら、何でもできる――。女性秘書が心底ほれ込んだリーダーの「白い心理学」
第6回
なぜあなたは英語がちっとも上達しないのか?ダメな自分を許せない「自己愛型社員」の袋小路
渡部 幹
最近、日本にも「自己愛型」の社員が増えているように思える。そうした傾向は、組織内に様々な支障をきたす場合がある。たとえば、グローバル時代に必要とされる英語スキルの獲得だ。「自己愛型社員」は、なぜちっとも英語が上達しないのか。
なぜあなたは英語がちっとも上達しないのか?ダメな自分を許せない「自己愛型社員」の袋小路
第5回
頭もいい、人もいい、でも仕事ができない――。「マイルドなタダ乗り社員」が招く組織の緩やかな死
渡部 幹
フリーライダーが世間の耳目を集めて久しいが、足もとで社員のタダ乗り問題はより複雑化しているようだ。あなたの職場に、頭もいい、人もいい、でも仕事ができない、という人はいないだろうか。そんな人には底知れぬ病みが潜んでいる。
頭もいい、人もいい、でも仕事ができない――。「マイルドなタダ乗り社員」が招く組織の緩やかな死
第4回
弱者へのストレスのつけ回しがブラック化の真因?うつ社員が溢れる「忍耐消滅職場」はあなたがつくる
渡部 幹
根っからのワルい企業ばかりでなく、普通の職場が気づけばブラック化していると思しきケースは多い。背景には、社内の制度的ひずみと、それに伴う弱者へのストレスのつけ回しがある。うつ社員が溢れる職場は、あなたにも原因があるかもしれない。
弱者へのストレスのつけ回しがブラック化の真因?うつ社員が溢れる「忍耐消滅職場」はあなたがつくる
第3回
会社で自信を打ち砕かれ、ネットでは万能の神と化す 日本人を自己卑下と自己高揚に偏らせる「比較の罠」
渡部 幹
今の日本人には、他人との比較によって自信を失ったり、他者に対して優越感を感じたりする偏りが見られる。「自己高揚」と「自己卑下」という観点から、勝てないビジネスマンの「黒い心理学」を炙り出し、どうしたら勝てるようになるかを考えよう。
会社で自信を打ち砕かれ、ネットでは万能の神と化す 日本人を自己卑下と自己高揚に偏らせる「比較の罠」
第2回
ブラック企業を辞めて成功する人、失敗する人 「学べない会社員」が陥る堂々巡りの本質的課題
渡部 幹
なぜ人はブラック企業を辞められないのか。その背景には、今の関係から他の関係に移る際に得られる「利益」の評価軸の違いがある。たとえブラック企業を辞められても、この評価軸の違いによって、成功する人と失敗する人の明暗が分かれるのだ。
ブラック企業を辞めて成功する人、失敗する人 「学べない会社員」が陥る堂々巡りの本質的課題
第1回
嫉妬といじめに満ちた女の園をなぜ辞められないか?ブラック銀行で仲良し秘書の人生を分けた“心の泥沼”
渡部 幹
社員を疲弊させる組織には、「黒い心理学」が根付いている。ニューロビジネスという思考によって、心理学、大脳生理学的な側面から、「勝てない組織」の原因と再生法を考えていこう。連載第1回は、ブラック銀行で働く2人の秘書を題材にしよう。
嫉妬といじめに満ちた女の園をなぜ辞められないか?ブラック銀行で仲良し秘書の人生を分けた“心の泥沼”
第35回・最終回
不機嫌な職場を世代間ギャップのせいにするな!「なぜ?」を問い続ける“問題掘り下げ力”の真骨頂
渡部 幹
不機嫌な職場の増加を世代間ギャップのせいにする論調が目立つが、本当は各世代が生きてきた時代の違いにまで問題意識を掘り下げ、解決策を練るべきだろう。できる経営者やマネジャーは、常日頃からこの「なぜ?」を深く追求し続けている。
不機嫌な職場を世代間ギャップのせいにするな!「なぜ?」を問い続ける“問題掘り下げ力”の真骨頂
第34回
「倍返し社員」は本当に組織で生き残れるのか?ゲーム理論と神経科学に見る半沢直樹の絶妙な処世術
渡部 幹
『半沢直樹』はなぜこれほどまでに支持されるのか。筆者はゲーム理論や神経科学の見地から、主人公のキャラクター設定に興味深い点を見出している。組織から排除されかねない「倍返し」を繰り返す半沢は、なぜヒーローたりえたのだろうか。
「倍返し社員」は本当に組織で生き残れるのか?ゲーム理論と神経科学に見る半沢直樹の絶妙な処世術
第33回
後発のトヨタがなぜ米国でハイブリッド車の雄に?ニューロビジネスに学ぶ侮れない「ブランド効果」
渡部 幹
筆者が研究している「ニューロビジネス」という分野は、消費者の購買決定の際の脳の働きから、どんな宣伝が効果的かを分析するもので、実際のビジネスにも役立っている。マーケティングの現場において、その効果には侮れないものがある。
後発のトヨタがなぜ米国でハイブリッド車の雄に?ニューロビジネスに学ぶ侮れない「ブランド効果」
新着
業界
学び
特集
書籍
業界
製造業 銀行・証券・金融 保険 建設・不動産 コンサル・士業 商社 運輸・物流 IT・通信 AI・テクノロジー エネルギー 医療・製薬 食品・農業 小売・外食 サービス・エンタメ メディア・広告 スタートアップ・新規事業 教育 財閥・学閥 予測・分析
学び
経営・戦略 マネジメント ビジネス課題 ビジネススキル 営業・マーケティング マネー・投資 相続・節税 年金 キャリア・働き方 受験・子育て 教養