
渡部 幹
第37回
なんでもできるカリスマ社長と、組織の風通しに心を配る番頭的専務−−。ゴールデンコンビの力で倍々ゲームの成長を遂げた企業は、専務の退社後に始まった社長と女性役員の不倫によって、あっという間に崩壊してしまった。

第36回
三井不動産グループのマンション偽装事件でも、VWや東芝のケース同様、責任のなすり合いや過当競争による利益優先主義が指摘されている。なぜ、企業では繰り返し同様の問題が起きるのだろうか?

第35回
人当たりが良く、頭も悪くないが、裏では、巧妙に部下の手柄を横取りし、上司にはいい顔をする。「フリーライダー(ただ乗り)管理職」が野放しにされると、いつしか職場は大混乱に陥る。

第34回
VWの不正問題が世界を揺るがせている。不正の規模からして、一部の“悪人”がこっそり行ったとは考えにくい。むしろそこには、組織が陥りやすい深刻な病理が垣間見える。

第33回
エゴイストばかりが集まる集団−−。それがやくざの世界であり、同時に国際政治の世界である。この中で平和を実現するには、一筋縄ではいかない戦略を考える必要がある。

第32回
トップ自らがカミングアウトする米国と違い、日本はまだまだ性的マイノリティが安心して活躍できる社会ではない。彼らが才能を生かせる環境をつくるには、どうしたらいいのだろうか?

第31回
安保法案を巡る議論が紛糾している。対立のポイントすら分かりにくい、混沌とした状況から脱するカギは、脳科学にあるかも知れない。

第30回
60年に一度の大遷宮を迎えた出雲大社。驚くべき職人芸で葺かれた屋根の技術伝承が途絶えていたため、現代の宮大工たちは大変な苦労をしたという。企業においても、仕事の引き継ぎは、非常に大切なことだ。

第29回
57歳でシングルマザー。およそ起業に適した条件ではないのに、未経験だった農業を皮切りにレストラン経営で大成功をした女性がいる。彼女が持つ力は「みんなに支えてもらえる」こと。つまり、良縁を大切にする力だ。

第28回
筆者がこれまでに出会った「優秀だけど英語ができない人」には、共通点がある。それは英語を話すインタビュアーに対して、自身の英語力がどうであろうと、彼らは果敢に英語でのコミュニケ―ションを試み、そして彼ら自身、チャレンジしているという自覚がほとんどない点である。

第27回
多様性を考慮したマネジメントが必要だと叫ばれて久しい。日本でもっとも話題になる多様性は性別だろう。優秀なビジネスパーソンほど、男女両方の視点を兼ね備えているものだ。

第26回
日本と違い、基本的な接客スキルが低いマレーシア。しかし、あるホテルはそれでも最高の顧客満足度を実現している。スキルより大切な「ヴィジョンの浸透」が徹底されているからだ。

第25回
どの職場でも蔓延している「好き嫌い」や「敵・味方」、そして「派閥」。この視点でしかものを見れない社員が増殖すると、組織は壊滅的なダメージを受けることもある。特に管理職以上は要注意だ。

第24回
飲み会、ゴルフといった”昭和なつき合い方”は外国人のみならず、最近の若い世代にも理解されなくなってきている。しかし、こうした「集団の時間」を極端に排除することは、逆に組織を不活性化してしまう。

第23回
新入社員がすぐ辞めてしまう傾向は10年以上前から始まっている。日本の若者は「ヘタレ」化しているように見えるが、それは本当だろうか。

第22回
能力的にも、人間性にも何の問題もないのに、「自分が評価される」局面になった途端、何もできなくなる人がいる。特に新しい環境に変わる新年度は、ちょっとしたストレスが引き金となって、鬱や社会不安障害と呼ばれる症状にまで発展してしまうケースが多いから要注意だ。

第21回
国際化が進むほどに「中国人は信用できない」「インド人は言うことを聞かない」といった、国別のレッテル貼りも蔓延しがち。しかし、ステレオタイプのイメージを固く持てば持つほど、"予言"が自己成就するという、恐るべき悪循環にはまる。

第20回
ブラック企業で疲弊する社員が多いのは言うまでもないが、“優しい職場”にもかかわらず、休めないと思い詰める社員たちもいる。こうした不可思議なケースの裏側には、どんな病理が潜んでいるのだろうか?

第19回
たこつぼ化した職場ほど、問題を抱えている−−。これは多くの「不機嫌な職場」を訪問して分かった事実だ。生産性と創造性を高めるために、ジョブズも狙っていた、意外な方策をご紹介する。

第18回
「ゆとり」「バブル」「老害」・・・。世代間ギャップに戸惑うあまりに、こんなレッテルを貼ってコミュニケーションを諦めたくなる裏には、どんな心理が隠されているのだろうか?
