みわよしこ
第25回
2014年4月、母親と二人で生活保護を利用して生活していた福島市の女子高校生が、奨学金を全額返還するよう求められた。しかし2015年8月、厚労省は市の決定を不当とする裁決を下した。そんな渦中にある女子高生は、どんな生活を送っているのか。

第24回
2014年4月、母親と二人で生活保護を利用して生活している福島市の女子高校生が、得られた給付型奨学金を全額、返還するよう求められた。しかし2015年8月、厚労省は福島市の決定を不当する裁定を下した。一体、なぜこのような問題が起きたのか。

第23回
今回は母乳も出なくなるほどの飢えの中、生まれたばかりの赤ちゃん・母親ともども生活保護によって救われた一家を紹介する。しかし一家は先日、とある理由から生活保護を辞退せざるを得なくなった。自立を阻む制度の矛盾を明らかにする。

第22回
食事を充分に摂れない欠食状態の子どもの問題は、少しずつ認知されるようになっている。しかし背景や影響の深刻さについては、あまり知られていない。特に給食の無い夏休みは、欠食状態に陥る子どもたちも多く、問題は深刻だ。

第21回
ひとり親世帯や子どものいる貧困世帯を対象とした、児童扶養手当や就学援助などの現金給付には、「本来の目的ではない用途に使われる」という批判が多い。しかし、子どもの貧困対策に取り組む小河光治さんは現金給付の重要性を訴える。

第20回
低所得世帯にとって、小中学校の夏休みは、子どもの食費などの負担が大きくなる時期でもある。家族旅行など、世の中の「あたりまえ」を経験させることも難しい。6人の子どもを抱えた生活保護シングルマザーの夏休みはどんな様子だろうか。

第19回
生活保護利用者の住まい探しは、高齢・障害・傷病・ひとり親といったハンディキャップに、さらに生活保護への偏見と知識不足が加わるため、困難かつ不利になりやすい。この問題を解決したいという思いのもと、「大家さん」たちが動き始めた。

第18回
2015年7月30日午後、東京高裁において、「静岡エイプリルフール訴訟」と呼ばれる裁判の判決が下った。「働けるのに働かない」を理由とした生活保護打ち切りに関する本訴訟では、何が争われ、どのような判断が行われたのだろうか?

第17回
2015年7月1日から行われている生活保護の住宅扶助見直し(ほぼ引き下げ)は、さらに物件探しを困難にした。さらに東京23区の単身者では、狭い物件を選択肢に入れることが難しくなるという“狭さ規制”も加わり、住宅難民が生まれそうだ。

第16回
国内外に大きな衝撃をもたらした、新幹線車内での高齢者の焼身自殺。背景には、低年金による生活苦があったと伝えられている。もしも生活保護が利用されていれば、無関係な乗客一名を犠牲にした惨事は防げたのだろうか?

第15回
2015年7月、生活保護の家賃補助が減額された。しかし厚労省の通知を丁寧に読むと、「良質な住宅を確保できる金額とすることもできる」というメッセージが浮かび上がる。一方、生活保護利用者に対し、家賃減額や転居を強引に迫る自治体もある。

第14回
2015年7月1日から、生活保護の住宅扶助引き下げが実施された。特に引き下げ幅が大きいのは多人数世帯だ。生活保護に支えられて6人の子どもと暮らすシングルマザーのYさんは、まさにこのあおりを受け、不安な毎日を送っている。

第13回
2014年9月、千葉県銚子市で県営住宅に住んでいたのシングルマザーが、家賃未払いによって強制退去となる当日、中学2年生の娘を殺害した。なぜ母親は家賃を滞納しなければならないほど困窮していたのだろうか。

第12回
2014年9月、千葉県銚子市の県営住宅で、一人のシングルマザーが中学生の娘を殺害した。貧困状態にあった母親は、2年にわたって家賃を滞納しており、強制退去の対象となっていた。

第11回
2015年4月1日から施行された生活困窮者自立支援法のポイントの一つは、民間有志による「伴走型支援」だ。しかし現実を見ると、シングルマザーたちは“生活保護を受けている”というスティグマに苦しめられ続けている。

第10回
川崎市で発生した簡易宿泊所2施設の火災は、高齢者の貧困・生活保護と住環境など、数多くの問題を浮き彫りにした。なぜ、このような簡易宿泊所が必要とされ続けているのだろうか?

第9回
路上生活をするホームレス状態にある人々は、生活保護利用者と同様に「怠け者」「自己責任」「支援は無意味」「迷惑」「排除されて当然」と考えられがちだ。しかもあまり報道はされないが、少年らからの暴力を受けるなど、厳しい状況にある。

第8回
ひとり親家庭の貧困率は50%を越えている。特に母子家庭には、母親自身の収入が手当・養育費等を含めても平均223万円という深刻な貧困がある。なぜ彼女たちは働いても働いても貧困から抜け出すことができないのだろうか。

第7回
シングルマザーの73.2%に利用されている児童扶養手当。子ども1人・1ヵ月あたりで最大4万2000円が支給されている。一方で生活保護を受給する世帯は15%にも満たない。なぜ彼女たちは児童扶養手当より手厚い生活保護を選ぶことができないのか。

第6回
2015年2月、川崎市で発生した中学1年男子殺害事件で犠牲となった少年の母親は、朝から夜まで働き続けて子どもたちを養育するシングルマザーであった。この事件をきっかけとして、シングルマザーと子どもたちの苦境に注目が集まり始めている。
