2016.10.11
元住吉の立ち食いそば屋で、ドイツのフランクフルトソーセージと日本蕎麦が合体。丼の中の日独交流!?
ブレーメンそばは490円。かけそばの上にフランクフルトソーセージが2本、フレンチフライポテトが5本、わかめ、ねぎが載っている。ドイツを代表するソーセージとポテトが日本を代表するそば、わかめ、ねぎと丼のなかで交流しているわけだ。
ノンフィクション作家
のじ・つねよし/1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務、美術展のプロデューサーなどを経てノンフィクション作家に。『TOKYO オリンピック物語』(小学館文庫)でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。『キャンティ物語』(幻冬舎文庫)、『サービスの達人たち』『トヨタ物語』(新潮文庫)、『高倉健インタヴューズ』(小学館文庫)、『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『日本人とインド人』(プレジデント社)、『京味物語』(光文社)、『警察庁長官 知られざる警察トップの仕事と素顔』(朝日新聞出版)など多数の著書がある。
2016.10.11
ブレーメンそばは490円。かけそばの上にフランクフルトソーセージが2本、フレンチフライポテトが5本、わかめ、ねぎが載っている。ドイツを代表するソーセージとポテトが日本を代表するそば、わかめ、ねぎと丼のなかで交流しているわけだ。
2016.9.29
マリアカフェのバブル、そして、ファットバーガーのフレンチフライ。どちらも味は町の肉屋が揚げているじゃがいもコロッケそのものと言っていい。ロンドンやロサンゼルスへ行かなくとも、わたしたちはバブルとフレンチフライの味を思い浮かべること…
2016.8.15
大金はだいきんと読む。浜町と人形町の中間に位置している。創業は明治25年(1892年)。当時から鶏肉の料理を出していたのだが、そのなかの「きじ丼」はどうやら雉肉だったらしい。
2016.8.8
「台湾小吃 美(メイ)」は、ブレーメン通りから少し入った路地に面している。店名にある口偏に乞という字は「食べる」「食事する」という意味で、小吃(シャオツー)とは軽食のこと。ひいては、おそうざいのような食べ物でもある。要は家庭料理の…
2016.7.26
学芸大学駅を降りてから3分ほど歩いた路地にあるのが栄屋肉店。町のお肉屋さんである。全従業員数は2名。山中勝、ミツ夫妻。ふたりとも今年、80歳になる。
2016.7.21
市ヶ谷の良心とも呼べる家庭料理「はなむら」は防衛庁オフィスの至近にある。なんといっても量が多い。安い。うまい。加えて、肉料理と青森郷土料理の宝庫でもある。
2016.6.27
夜、なる川へ行くと、酒を飲んで盛り上がっているグループ客の隣で、イヤホンで音楽を聴きながら、スマホで検索をし、銀しゃけの身をほぐすというマルチタスクを行う女子が必ずいる。居酒屋であり、かつ、食堂という店だ。
2016.6.13
浅草橋から歩いて5分のところにある洋食店「一新亭」。テーブルが3卓の小さな店だ。創業は1906年。日露戦争が終わった後のこと。開業したのは現店主、秋山武雄の祖父だ。祖父の後、父親がキッチンに立ち、秋山は三代目になる。
2016.5.24
東横線学芸大学至近の居酒屋「さいとう屋」は、カウンターとテーブルを合わせて16席。夕方から夜までの営業だけれど、つねに満席の状態だ。店を切り盛りしているのは齋藤功と陽子夫妻。家族経営の店で、家族が親密なのは、見ていて気持ちがいい。
2016.5.17
御徒町にある、ふぐ・和食の店「お徳」はマスコミ初登場だ。わたしは「オレさまが口説いたんだぜ」と自慢したいわけではない。あまりに安くておいしい店だから、こういうところこそ、どんどん取材したらどうかと天下に向かって言いたいのである。
2016.4.22
神田淡路町「天兵」は庶民のための天ぷら専門店だ。たとえば天兵の天丼は1250円だ。天丼チェーンのそれよりも高い。しかし、天タネは天然海老が2本、魚(キス、穴子など)が2種、野菜が2種である。赤だしとおしんこもつく。ご飯は魚沼産コシヒカリ…
2016.4.12
「友路有」はトゥモローと読む。赤羽に3店、浅草に1店舖ある喫茶店チェーンだ。「昔ながらの喫茶店」という看板通り、同店の雰囲気は昭和40年代、50年代を彷彿させる。
2016.3.25
日暮里駅から歩いて3分の場所にある一由そば。独自路線を行く人気の立ち食いそば屋だ。同店は24時間営業である。深夜でも早朝でも、店内には、そばをすすっている人がいる。時には10人以上が深夜にそばをすすっている。食事時は人であふれかえり、…
2016.3.15
東急東横線・都立大学駅から駒沢通り方面へ向かう。コンサートホールや図書館が入っている「パーシモンホール」の向かいに小さな店がある。店のエントランスには白い布が垂らしてあり、赤い色の飾り文字で「Tonoo's」とある。
2016.2.22
喫茶店、洋食店のシーザーは溜池交差点のコマツビル地下にある。コマツビルといえば1991年まで屋上に黄色いブルドーザーが載っていた。
2016.2.12
ゆずは定食屋だ。おかずは30種類以上もある。いずれも手作りで、冷凍ものを油で揚げたものなど一つもない。さらに他の定食屋と違っているところは上記のメニューから2品を組み合わせて、ご飯、味噌汁、おしんこ付きで950円で出しているところだ。
2016.1.26
高円寺の食堂兼居酒屋「福福」。秋田料理を標榜しているだけあって、きりたんぽ鍋(2000円)、ハタハタ寿し、いぶりがっこ、秋田しょっつるカマンベール(いずれも500円)などがメニューに載っている。店主の竹内真由美は「うちのは秋田そのままの…
2016.1.19
高円寺の食堂兼居酒屋「福福」。秋田料理を標榜しているだけあって、きりたんぽ鍋(2000円)、ハタハタ寿し、いぶりがっこ、秋田しょっつるカマンベール(いずれも500円)などがメニューに載っている。店主の竹内真由美は「うちのは秋田そのままの…
2015.12.21
双葉は半世紀近く前にまず豆腐店として開業した。亡くなった主人が人形町にある豆腐店「双葉」からのれん分けで創業したのである。現在、食堂部門で働いているのは80歳の田中ナカさんと長女の高橋久美子さんのふたりだ。隣にある豆腐部門はナカさん…
2015.12.14
金町製麺は鮮魚の刺身、たこワサビ、トマトのバジルソースとアンチョビ、豚ロースと玉ねぎのスタミナ炒め、豚バラチャーシューの炙りなどが並ぶ居酒屋だ。ただ「製麺」と店名に付けているのは伊達ではない。中華そばの麺を小麦粉から手打ちしている…
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