小宮一慶
第103回
経団連は2021年春入社以降の新卒者を対象に、就職活動のルールを策定しないことを決めました。将来的には新卒一括採用の見直しや通年の中途採用拡大が進むでしょう。しかし、「それでは中小企業にいい人が来ない」と考えるのは間違いです。

第102回
経営者からは時々、「今時の若い人は忘年会や社員旅行なんて嫌がるのでは?」という声を聞くことがあります。しかし私の会社では毎年、忘年会を開催するようにしています。その理由は2つあります。

第101回
パワハラやセクハラを理由に経営者や役職者のような立場の人が訴えられるケースが増えています。事実であれば許されるものではありませんが、上司は部下を厳しく指導しなければならない場面もあります。それはパワハラに当たるのでしょうか。

第100回
人手不足に悩まされている中小企業経営者は、新卒を採用して育てるよりも、即戦力となる人材を欲しがります。ところが焦ったあげく、働く姿勢に問題のある人をつかんでしまい、「曲がった枝」をなんとかしたいと考えるケースが少なくありません。

第99回
後継者に欠かせない資質とは、親孝行をする心を持ち、真面目で、素直で、謙虚であること、指揮官先頭を実践できる行動力でした。息子・娘が後継者としてはとても拙く思えた場合は、どのように育てれば優秀な経営者に仕立て上げられるのでしょうか。

第98回
中小企業では子どもが後継者に指名されることが多いのですが、親孝行をする気持ち、「孝」の気持ちのない子に後を継がせて、親子でもめたケースに私自身、何度も遭遇してきました。そこで、後継者の選び方と後継者が備えるべき資質についてお話しします。

第97回
成功したいなら先人の失敗を研究するよりも、成功の法則を学ぶ方が近道です。そこで今回は、『論語』を元にした成功の法則を身に付けるための正しい努力についてお話しします。

第96回
先人の失敗を研究することで、失敗を避けることができる――そう考える経営者は少なくありません。しかし私の経験からすれば、失敗から学ぶより、成功するパターンをつかんだ方が確実で早いと思います。

第95回
働く女性の活躍を支援する動きが加速しています。しかし中小企業の場合、経営者がいくら音頭を取っても、女性の活躍の風土を作ることはなかなか容易ではありません。それでも彼女たちに活躍してもらうには、何から取り組めばいいのでしょうか。

第94回
2012年12月に始まった景気回復局面は今も続き、業績が好調な中小企業が増えています。しかし油断はできません。景気は必ず循環します。経営者は好景気のときこそ、「治に居て乱を忘れず」の心構えでいなくてはなりません。

第93回
働き方改革、人手不足への対応は、中小企業の経営者にとって頭が痛い問題です。AIや機械化により生産性の向上を図ろうとする経営者もいます。しかし生産性の向上にはルールがあり、また、もろ刃の剣の側面もあることに注意する必要があります。

第92回
7月から9月にかけて、夏休みなどでまとまった休みを取る機会が多くなります。では、毎日忙しく働く一流の経営者は、どのように休暇を過ごしているのでしょうか。

第91回
「3つのション」の不足を口にする社員が多い会社は、状態のあまり良くない会社だと私は考えています。「3つのション」とは、コミュニケーション、モチベーション、エデュケーション(教育)のことです。

第90回
既存事業からの撤退は容易ではありません。特に創業時から続けている事業や将来的に黒字転換が期待できると思い込んでいるような事業は、経営者や社員の思い入れ、思い込みが強く、撤退の判断基準をどこに求めればいいのか迷います。

第89回
経営者にとって重要なのが「会社の未来のために使う時間」だという話をしてきました。未来を予測するのはとても困難ですが、それでも未来予測の精度を高めるために、経営者は普段から未来を見るくせをつけ「未来を見通す力」を養わなねばなりません。

第88回
経営者が会社のために使う時間には限りがあります。そこで私は経営者に対して、使っている時間を「3つの時間」に分類することをおすすめしています。それによって、会社のために時間を有効に使えているかどうかの判断がつきやすくなるからです。

第87回
安倍政権をめぐる一連の報道を通じて、「忖度(そんたく)」という言葉が流行語になりました。「忖度」という行為そのものは必ずしも悪ではないのですが、社長が周囲に「忖度社員」ばかりをはべらせるようになると、会社は悪い方向へ向かいます。

第86回
この時期は、初めて社会に出る新入社員や新天地で活躍しようと張り切る中途入社の若い社員が各部署に配属されてきます。経営者や管理職は、人手不足の中でようやく採用した若い社員をどう戦力に育てるかに頭を悩ませているのではないでしょうか。

第85回
働き方改革は働く人の過度な労働をなくし、仕事とプライベートのバランスを図ることにありますが、それは、実は「企業の収益力を高める」ことなしには成り立たないことを理解しておく必要があります。低収益の会社では、残業を減らしたり、職場環境を改善することは難しいからです。それでは、どうすれば高収益を作ることができるのでしょうか。

第84回
今、さかんに叫ばれている「働き方改革」。経営者は単に働き方改革への「対応」を考えることではなく、「いかに収益力を高めるか」ということが本質だと理解して経営に臨むことにあります。収益力を高めない限り、長時間労働の是正も、働きやすい環境の整備もできません。
