CAR and DRIVER
米国のEVメーカー、テスラは現在、最も注目を集めている自動車メーカーかもしれない。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため停滞していた経済活動が徐々に再開するタイミングで、大きな話題があった。7月1日、テスラの株式時価総額が2077億ドル(約22兆3000億円)を超えた。これは自動車メーカーの中で世界トップ。トヨタ自動車の2020億ドル(約21兆7200億円)を超えている。

スズキの世界戦略モデル、イグニスにアウトドアテイストを高めたMFグレードが新登場。パワートレーンは1.2Lエンジンとモーターのマイルドハイブリッドを積む。

米国の自動車産業は、かつて世界のリーダーだった。しかし、2007年のサブプライム問題と翌年のリーマンショックで大打撃を受け、クライスラーとGMは経営破綻した。現在、クライスラーはイタリアのフィアット・グループ傘下にある。再建を果たしたGMには、かつて世界最大の自動車メーカーだったころの勢いはない。そんな状況の中、米国勢が動き始めた。

ジープ・ラングラーを価値ある1台だと思う理由はいくつもある。まずはSUVのパイオニアと呼べる歴史だ。ルーツは第2次世界大戦中の1941年に軍用車として開発されたウィリスMB。終戦の年にこれを民生用に設計し直したCJから市販車としての歴史が始まった。その後、世界中で同種のクロスカントリー4WDが生まれたが、起源はすべてジープにある。

排出ガス規制に対応するために車両の電動化を急ピッチで進めてきた自動車業界だったが、今年になって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延という大打撃を受けた。自動車産業をバックアップするために、各国政府はECV(エレクトリカリー・チャージャブル・ビークル=外部充電で走行できる車両。欧州ではこう呼ばれるようになった)への支援を行う方針を示し始めた。これがECV普及を後押ししそうだ。

スタイリッシュ&ワイルド!世界戦略クロスオーバー、ヤリスクロスがベールを脱いだ。パワーユニットはハイブリッドと1.5Lガソリン。ボディは全長4180mm。プラットフォームは新世代TNGA。駆動方式はFFと4WD。日本発売は2020年秋を予定している。

あおり運転の厳罰化などを定めた2つの法律が、相次いで施行された。6月30日に施行されたのが、改正道路交通法。改正道路交通法は、“あおり運転”の行為について、具体的に明記した。7月2日に施行されたのが、改正自動車運転処罰法。クルマの通行を妨害する目的で、走行中のクルマの前方で停止したり著しく接近したりするなどの行為や、高速道路や自動車専用道路で、走っているクルマを停止させたり徐行させたりする行為を、新たに危険運転と定め、処罰の対象とした。

CLAクラスがフルモデルチェンジし2ndモデルに移行した。ボディタイプは4ドアクーペと4ドアシューティングブレーク。後者は上級モデルのCLSクラスには未設定だから、貴重な存在だ。

アメリカで起きた、黒人男性が白人警官により殺害された事件(5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで発生)がきっかけとなった抗議行動は、全米各地で暴動や略奪に発展した。最初にターゲットになったのはパトカーなどだが、周辺に止めてあっただけのクルマ、そしてディーラーが襲撃されてショールームに展示されていたクルマも多くが犠牲になった。

2シリーズの1stモデルは、1シリーズクーペを前身とした2ドアモデルとして、2013年に誕生した。翌年にオープンバージョンが登場。2014年秋にはFFレイアウトを基本にしたスペースフルな5ドアが加わり、いまやスペシャルティモデルからファミリーモデルまでをラインアップした“大家族”に成長している。

自動運転実験車両に必ず装備されているLiDAR(ライト・ディテクション・アンド・レンジング、ライダーと呼称)と呼ばれるセンサーが一気に小型化へ向かっている。かつては高さと直径が、それぞれ30cmほどの円筒形で、車両のルーフ上に設置する360度回転式の全周スキャナーだった。現在は回転しないタイプや薄型のものが開発され、小型化も著しい。価格もどんどん安くなってきた。

2019年秋の東京モーターショーで、“スーパーハイト軽ワゴンコンセプト”として参考出品された三菱の新型軽自動車が、eKクロス(X)スペース/eKスペースというネーミングで発売された。eKスペース・シリーズは、日産ルークスと兄弟車。企画マネジメントは日産と三菱の合弁会社NMKVが担当。実際の開発は日産が主導した。

日本人は世界的に見て公衆衛生や清潔に対して敏感な国民であると言われる。この国民性の中で生まれたのは世界的にも珍しいといわれる抗菌ブームだ。日常生活の中のさまざまな分野に抗菌グッズが入り込み、いまや駅のエスカレーターのベルトや電車の吊り革にも抗菌処理素材が使われている。では、この抗菌とはどのような機能なのだろうか。

世界戦略モデルのイメージはダイナミックでエレガントな雰囲気を発散する。都会派SUV、4thハリアーがデビュー。“スタイリッシュなクルマに乗りたい”そんなユーザーにうれしいフォルムで登場した。ラインアップは2.5L+モーターのハイブリッドと、2Lガソリンの構成。日本発売は6月の予定である。

世界の自動車市場はどうなるのか。新型コロナウイルス(COVID-19)による感染症世界的な感染拡大を受け、世界各国の研究機関や調査会社はさまざまな経済指標の予測を実施しているが、自動車も例外ではない。自動車産業は鉄鋼、非鉄金属、石油化学、電子部品、機械加工など産業の裾野が広く、各国または地域経済への影響が大きいためだ。最近発表された予測をいくつか紹介しよう。

NSXは時代の先端を走る。開発テーマは「世界第一級のスピード性能を持つ、快適に操れるスーパースポーツ」である。2ndモデルは、1エンジン+3モーター方式のスポーツハイブリッドSHAWD機構を搭載。システム出力は581ps、米国オハイオ州メアリズビルの専用工場で生産される。

5月9日、米国カリフォルニア州は1カ月以上続けていた外出自粛を一部解除し、非緊急ビジネス(生花店、書店、スポーツ用品店、自動車ディーラー)などの営業を再許可した。しかし自動車ディーラーはすでに在庫の山で悲鳴を上げ、再営業となってもすぐにクルマの売れ行きが伸びるとは考えられない状況だ。そもそも、ディーラーには新たにクルマを受け入れる場所がない。

AMG・A35・4マチックは、AMG35シリーズの端緒を切るモデル。今後、続々とボディラインアップが増える予定だ。「高次元のドライビングパフォーマンスを実現しつつ、快適性も損なわないよう開発」と、メーカーが説明するように、狙ったキャラクターはスポーツオールラウンダーである。

ドイツのエネルギー系シンクタンク、アゴラ・ヴェンデが2019年のEU(欧州連合)圏の発電方法別電力供給シェアを発表した。欧州では走行時のCO2(二酸化炭素)排出量を問題(CAFE規制)にしているのに対し、日本では発電時に発生するCO2 まで考慮した規制導入を検討している。クルマの電動化でCO2排出量削減するとともに、発電方法にも配慮する姿勢が必要だ。

WRC(世界ラリー選手権)のために生まれたファイター。高い実力を備えた4WDスポーツである。6月30日まで専用WEBサイトで予約受付中の1stエディションは、RZハイパフォーマンス(456万円)とRZ(396万円)の2グレード。
