矢部謙介
前2回で貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)の読み方を解説してきた。今回は財務三表の残りの一つ、「キャッシュ・フロー計算書(CF計算書)」の読み解き方をマスターしよう。CF計算書を理解できれば、企業が投資したキャッシュをきちんとその後の営業活動で回収できているかどうかを確かめることができる。

もしあなたが中堅社員、ましてや課長などの管理職ならば、キャッシュフロー・マネジメント術の理解は必須となる。昨今はキャッシュ重視の経営を掲げる企業が増えているからだ。まずは「固定費」「変動費」を解説する。
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今回は、「損益計算書(P/L)」の読み解き方を解説する。理解を深めるために、Jリーグチームを例に見ていこう。営業収益(売上高に相当)がJリーグの中で最も大きい3チーム(川崎フロンターレ、浦和レッズ、ヴィッセル神戸)に焦点を当てる。各チームのP/Lから見えてくる、ビジネスモデルの違いとは?

#6
実は新規事業立ち上げにおいては「自社の経営資源が活用できるのか」「市場が有望かどうか」「競争優位性を確立できるのか」といった点以上に大事なことがある。キャッシュフロー・マネジメントのある視点が抜けていると、立ち上げが順調でも不幸な結末を迎える可能性が高いのだ。ダイヤモンド・オンラインでの連載や会計の著書を多数執筆する矢部謙介・中京大学教授が新規事業立ち上げ時のキャッシュの重要性を易しく伝授する。

#5
いよいよキャッシュ改善術を具体的に解説!キャッシュ重視の経営を掲げる企業が増えている昨今、管理職にとってキャッシュの重要性の理解と改善術は必須のスキルだ。今回もダイヤモンド・オンラインでの連載や会計の著書を多数執筆する矢部謙介・中京大学教授が二つのポイントに絞ってキャッシュ改善術を易しく解説する。

#4
利益が出ているのに会社が倒産してしまう「黒字倒産」。見掛け上の利益と実際のキャッシュのずれが大きくなり過ぎて追い込まれる恐ろしい事態だ。実は黒字倒産は極めてまれというわけではなく、上場企業でも起きている。そこでダイヤモンド・オンラインでの連載や会計の著書を多数執筆する矢部謙介・中京大学教授がキャッシュ管理の重要性を易しく解説する。

#3
実際のビジネスでは利益とキャッシュは基本的には一致しない。それはなぜか。減価償却費と棚卸資産、売上債権、仕入債務の四つにフォーカスして説明する。財務が苦手な人にとって難しい単語のように思えるかもしれないが、今回も易しく解説していく。

#2
「作れば作るほど儲かる?」実は製造業にありがちな会計上の罠がある。課長以上の管理職なら理解していないと窮地に陥るかもしれない。今回もダイヤモンド・オンラインでの連載や会計の著書を多数執筆する矢部謙介・中京大学教授が易しく解説。見掛けの利益にだまされないキャッシュ管理術をお伝えする。

#1
もしあなたが中堅社員、ましてや課長などの管理職ならば、キャッシュフロー・マネジメント術の理解は必須となる。昨今はキャッシュ重視の経営を掲げる企業が増えているからだ。まずは「固定費」「変動費」を解説する。

予告編
キャッシュ重視経営の肝が事例解説で超やさしくわかる!課長に必須の会計講座
もしあなたが中堅社員、ましてや課長などの管理職ならば、キャッシュフロー・マネジメント術の理解は必須となる。昨今はキャッシュ重視の経営を掲げる企業が増えているからだ。キャッシュの理解があいまい、あるいはキャッシュの管理ができないとなると、恐ろしい結末が待っているだろう。ダイヤモンド・オンラインでの連載や会計の著書を多数執筆する矢部謙介・中京大学教授が、易しくキャッシュの管理術を解説していく。

「貸借対照表(B/S)」の読み解き方をプロ野球球団、福岡ソフトバンクホークスと阪神タイガース、そして北海道日本ハムファイターズを例に考えてみよう。各チームのB/Sから見えてくる戦略とは?

会社の実態を調べたいときに役立つのが、「決算書」だ。決算書を含む会計の数字は、会社の戦略を実行し、現実化していくときの助けになる。ビジネスの現場で役立つ「会計思考力」を身に付けよう。

#9
企業の現金の動きを分析する上で必須となるのがキャッシュフロー計算書(CF)だ。成長著しい日本の新興IT企業2社、マネーフォワードとSansanのCFを分析し、それぞれいかにビジネスモデルと密接な関係にあるかを浮き彫りにした。

#7
売り上げが激減しかねないコロナ禍の中では、支払いに必要なキャッシュをいかに確保するかが死活問題だ。そこで重要になるのがCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)。この活用の仕方で明暗が分かれた米アップルとNOVAについてひもとく。

大好評のうちに幕を閉じたドラマ「半沢直樹」。物語前半のハイライトとなった電脳雑伎集団(以下、電脳)による粉飾決算編も見ごたえがあったが、その粉飾の枠組みの詳細については説明されていなかった。そこで、池井戸潤氏による原作小説「ロスジェネの逆襲」(ダイヤモンド社)における記述も参考にしながら、ドラマ内で展開されていた電脳による粉飾の構造を解き明かし、粉飾の見抜き方について解説してみた。
