矢部謙介
今回は100円ショップ業界大手のセリアとワッツの2社を取り上げる。「薄利多売」のイメージが強い100円ショップだが、実はセリアは売上高に占める営業利益の割合(売上高営業利益率)が2桁と、高い収益性を実現している。高利益率の理由とは何か。決算書から読み解いてみよう。

今年1月、日立製作所は保有する日立建機の株式のうち約26%を売却し、連結対象から外すことを発表した。非中核事業と位置付けた子会社を売却する一方で、中核事業に関連する領域で次々とM&Aを行ってきた日立製作所だが、日立建機の株式に関しては「一部売却」して持分法適用会社(関連会社)にしている。この決断に至った背景にはどんな事情があるのか。2社の決算書から考察してみよう。

昨年から続く深刻な半導体不足の影響がさまざまな企業に及ぶ中、当連載ではシリコンウエハーメーカー大手のSUMCO、半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスといった企業の動向を取り上げてきた。今回は、日本企業が強みを持つ「半導体製造装置」の領域をリードする東京エレクトロンに焦点を当てる。目下、東京エレクトロンの業績は好調だが、これまでの業績がずっと順風満帆だったわけではない。東京エレクトロンのビジネス構造上の弱点とは何か。またそれを補う秘策とは。決算書から読み解いてみよう。

昨年から続く深刻な半導体不足の影響がさまざまな企業、業界に及んでいる。そうした中で注目しておきたいのが、半導体関連メーカーの動向だ。今回は半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスについて決算書を読み解いてみよう。もともと赤字体質だった同社は現在、「稼げる会社」へと生まれ変わった。何が変わったのか。そして現在の課題とは。

昨年から続く深刻な半導体不足の影響がさまざまな企業、業界に及んでいる。そうした中で注目しておきたいのが、半導体関連メーカーの動向だ。本連載でも今回から複数回にわたって、決算書から大手半導体関連メーカーの戦略を読み解いていきたい。本稿では、半導体の基幹材料であるシリコンウエハーを手掛けるSUMCOについて見ていこう。メーカーからの強い要請がありながら、増産投資に慎重な姿勢を見せてきたSUMCO。その理由とは何だったのか。

ITベンダーのオービックと日鉄ソリューションズの決算書を比較してみよう。ERPパッケージを主力製品とするオービックが高い収益性を実現できる理由とは。

筆者の新刊『見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑』では、ひと目で会社の儲けの構造やビジネスモデルの違いが分かるように、さまざまな会社の決算書を図解して比較している。今回は、ニコンと富士フイルムホールディングスの決算書を比較して、カメラメーカーの生き残りのカギを探っていこう。

筆者の新刊『見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑』では、ひと目で会社の儲けの構造やビジネスモデルの違いが分かるように、さまざまな会社の決算書を図解して比較している。今回は、カフェ・レストランを運営するドトール・日レスホールディングス、サンマルクホールディングスとコメダホールディングスの決算書から、各社のビジネスモデルの違いとコロナ禍で生まれた業績の明暗について解説していこう。

筆者の新刊『見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑』では、ひと目で会社の儲けの構造やビジネスモデルの違いが分かるように、さまざまな会社の決算書を図解して比較している。今回は、住宅メーカーの大和ハウス工業と飯田グループホールディングスの実際の決算書から、両社の業績の明暗を分ける要因となった戦略の違いを読み解いていこう。

今回は筆者の新刊『見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑』から、回転寿司を手掛けるスシローグローバルホールディングス(現FOOD&LIFE COMPANIES)、くら寿司、ゼンショーホールディングスの決算書比較を取り上げたい。コロナ禍にあっても健闘している回転寿司業界だが、その業績の明暗を分けた理由や決算書に表れた戦略の特徴について解説する。

今回は、日本を代表する名門電機メーカーである、パナソニックとソニーグループの決算書を見ていこう。昨今の報道では業績の明暗が語られることの多い2社だが、決算書にはどんな実態が表れているのか。それぞれの特徴を解説する。

新型コロナウイルス感染拡大により会食や宴会の需要が縮小したことで大きな打撃を受けているのが、ビールメーカーだ。ただ、日本の大手ビールメーカー3社の決算書を比較すると、この苦境においても各社の戦略は大きく異なっている。それぞれ何を「強み」として収益を維持、拡大していこうとしているのだろうか。各社の決算書から読み解いてみよう。

コロナ禍で利用者数の減少など大きな打撃を受けたフィットネスクラブやスポーツジム。これらを運営する企業の経営状況はどうなっているのか。セントラルスポーツ、Fast Fitness Japan、カーブスホールディングスの決算書を見ると、同業種といえどもそのビジネスモデルや戦略には大きな違いがあることが分かった。

新薬を主力製品とするエーザイと中外製薬の決算書の特徴を読み解こう。昨年、国内医薬品メーカーで株式時価総額トップに躍り出た中外製薬。高い営業利益率を実現しているが、その理由とは何か。詳しく見ていこう。

今回は三つの銀行の決算書について、違いを見ていこう。セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行の決算書からは、従来の銀行とは異なる特色を読み取ることができる。その理由とは?

今回は、BtoBメーカーのキーエンス、信越化学工業、日本電産の決算書を見ていこう。高い収益性が評価されている3社だが、決算書を見ると各社のビジネスモデルや経営戦略の違いが見えてきた。

丸井グループと三越伊勢丹ホールディングスは、どちらも百貨店ビジネスを展開しているが、決算書を見ると両社の「稼ぎ方」が大きく異なっていることが分かる。丸井が小売業の水準に比べて原価率を低く抑えられている理由とは?両社の決算書を見比べて分析してみよう。

今回は特色ある家電メーカー3社の決算書を比較してみたい。群雄割拠の家電業界で、着実に利益を上げ続けるためのポイントはどんなところにあるのだろうか。3社の財務指標を比較するとそのヒントが見えてきた。

今回は商社の決算書からそのビジネスモデルの特徴を読み解く。合わせて、特に商社の決算書を読むときに気を付けておきたい「会計上のルール」を確認しておこう。

前回まで、財務三表の読み解き方の基本について、事例を踏まえて解説してきた。今回は損益計算書(P/L)をもとにサイゼリヤ、ブロンコビリー、壱番屋の外食企業3社の利益構造をひも解いてみたい。
