矢部謙介
今回は、2019年1月に経営破綻した老舗洋菓子メーカー「シベール」を取り上げる。創業から50年超、ラスクブームの火付け役にもなった同社は、なぜ倒産に陥ったのか。その裏には、社長が読み間違えてしまった「成功体験の罠」があった。

今回は、日本海洋掘削の倒産を取り上げる。高い技術力を誇り旧東証一部に上場していた同社はなぜ、創業50年の節目に倒産してしまったのか。その理由を探るとハイリスク・ハイリターンの事業構造が抱える「落とし穴」が見えてくる。

今回は、2015年9月に経営破綻した老舗海運会社「第一中央汽船」を取り上げる。創業から120年超、商船三井グループの一角を担った同社は、なぜ倒産に陥ったのか。その裏には、「海運界の伝説の男」と呼ばれた敏腕社長が陥ったワナが見えてくる。

今回は、2017年6月に経営破綻した大手自動車部品メーカー「タカタ」を取り上げる。エアバッグの世界シェア2位、盤石だったはずの同社は、なぜ倒産に陥ったのか。その理由を探ると、名門創業家が絡んだ落とし穴が見えてくる。

今回は、2015年1月に経営破綻した航空会社「スカイマーク」を取り上げる。高利益率と無借金経営を実現し、優良企業に見える同社はなぜ倒産に陥ったのか。その理由を探ると、敏腕社長がはまった「落とし穴」が見えてくる。

今回は、15年4月に経営破綻した化学系商社「江守グループホールディングス」を取り上げる。中国進出で成功を収め10年で売上高4倍と業績は好調、優良企業に見えた同社はなぜ倒産に陥ったのか。その理由を探ると、海外進出に潜む「落とし穴」が見えてくる。

今回は、09年2月に経営破綻したマンション分譲デベロッパー「日本綜合地所」を取り上げる。8年で売上高6倍と業績は好調、優良企業に見えた同社はなぜ倒産に陥ったのか。その理由を探ると2つの「落とし穴」が見えてくる。

今回は、20年5月に経営破綻した名門アパレル企業「レナウン」を取り上げる。“コロナ倒産した上場企業”として注目を集めた同社だが、倒産の理由は本当にコロナ禍だけなのか?決算書をひもとくと、コロナ禍前からの「根深い理由」が見えてきた。

世間には「あぶない決算書」があふれている。損益計算書上は黒字でありながらも倒産する黒字倒産企業や、不正な会計処理を行うことで事実とは異なる決算書を作り出す粉飾決算企業など、落とし穴は多い。しかし、キャッシュ・フロー計算書を正しく読む技術さえ身につければ多くの危険は回避できる。今回はキャッシュ・フロー計算書の読み解き方について、具体例を交えて解説しよう。

準大手ゼネコンのインフロニアホールディングス(HD)は、前田建設工業、前田道路および前田製作所によって設立された共同持ち株会社だ。実は同社の無形固定資産は4年間で約190倍まで急増している。その裏には欧州が取り入れている「ある戦略」が関係していた。

今回は、「種子」の領域で世界を圧倒する日本企業、サカタのタネに焦点を当てる。高い収益性に裏打ちされた「ほぼ無借金経営」を行う同社だが、その裏には創業期の「苦い経験」があった。

良品計画と、ニトリホールディングスはいずれもSPA(製造小売)業態だが、決算書を見ると、そのビジネスの構造には違いがあることが分かる。特に「収益性」と「在庫の回転期間」に大きな差がついているのだ。その要因とは。両社の決算書を比較してみよう。

大手乳製品メーカーである雪印メグミルクとヤクルト本社。同業界の2社だが、22年3月期の業績は雪印メグミルクが減収減益、ヤクルト本社は増収増益と明暗が分かれた。この要因は何だったのか。また両社のビジネスの特徴とは。決算書からひもとこう。

近年、品質不正問題に揺れていたジェネリック(後発)医薬品業界。こうした中で医薬品の供給不足の状況が発生しており、業界大手のサワイグループホールディングスと東和薬品は積極的な増産投資を行っている。一方で、22年3月期における両社の業績では明暗が分かれた。その要因は何だったのか。決算書から読み解いていこう。

オーディオ機器の名門、オンキヨーホームエンターテイメントは22年5月、大阪地方裁判所に破産手続き開始を申請し、破産手続き開始決定を受けた。同社が経営破綻に陥った要因は何だったのか。また、悪化する経営状況に対してどのような策を講じていたのか。決算書のデータを基に見ていこう。

第1回
目下、企業の業績に大きな影響を与えているのが歴史的な「円安」だ。「円安は日本経済にとってプラス」という見方も根強いが、実際のところ各企業はどのような影響を受けているのか。はごろもフーズ、村田製作所の2社の21年度決算から円安が与えた影響を読み解く。

東京ディズニーランドなどのテーマパークを運営するオリエンタルランドは、コロナ禍の21年3月期に最終赤字に陥っていたが、22年3月期は一転して黒字化した。背景には入園者数の増加や客単価の上昇といった要因があるが、実はそれ以外に営業利益を押し上げた“カラクリ”が存在する。

業界再編が加速し注目されているドラッグストア業界。今回は、ツルハホールディングスとコスモス薬品の決算書を比較してみたい。同じドラッグストアという業態の両社だが、決算書を見ると利益を生み出す仕組みは大きく異なっていることが分かる。その違いとは。

今回は大手飲料メーカー、伊藤園、サントリー食品インターナショナル、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスの3社について、決算書を比較する。いずれも清涼飲料水を手掛ける3社だが、決算書からはビジネスの構造上の違いが見て取れる。またそうした違いが影響し、コロナ禍における3社の業績も明暗が分かれた。それぞれどんな特徴があるのか見ていこう。

ロシアがウクライナに侵攻して1カ月が経過した。情勢の悪化やロシアに対する国際的な経済制裁は、日本企業のビジネスにも大きな影響をもたらしている。日本たばこ産業(JT)もその一つだ。ロシアのウクライナ侵攻がJTの業績に与えるインパクトはいかほどか。また、JTが抱えるリスクとは。決算書から読み解いてみよう。
