これらの結果を踏まえて、Riehm氏は「今回の研究では、ソーシャルメディアを利用する時間の長さと若者が不安や抑うつなどの問題を抱えるリスクの関連が明確に示された」と説明。その上で、「ソーシャルメディアの利用時間が1日3時間を超える若者は、メンタルヘルスに問題を抱えるリスクが高い」と結論づけている。
これまでの研究でも同様の結果は示されているが、ソーシャルメディアが若者の心理状態に影響する理由は明らかになっていない。この点について、Riehm氏は「ソーシャルメディアをみると自分以外の全ての人は充実した日々を送っていると錯覚し、自尊心を傷つけられるのではないか」との見方を示している。
一方、この研究には関与していない米ピッツバーグ大学メディア・テクノロジー・ヘルス研究センターのCesar Escobar-Viera氏は、「ソーシャルメディアが気分や感情に及ぼす影響については議論が続いている」とし、利用しているサイトの数や利用回数も重要な指標である可能性があることや、観察研究では関連が示されるに過ぎず、因果関係は証明されていないことを指摘している。(HealthDay News 2019年9月11日)
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