新型コロナウイルスの感染拡大防止、政府による緊急事態宣言を受けて、半ば強制的にテレワークを始めた企業は少なくないでしょう。
スムーズにテレワークへ移行できた企業がある一方、ペーパーベースの業務フロー、労務管理などに課題が見えた企業も多く、長期化が予想される「withコロナ期」への対応が急務となっています。また、慣れない人がテレワークを始めたことによって、さまざまな問題点が顕在化しているのも事実です。
では、実際にテレワークを積極的に導入し、うまく活用できている企業は、どのように運用しているのでしょうか? 一方で、テレワークの導入によって、新たにどんな課題が生まれているのでしょうか。
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、同サイトに寄せられた「テレワーク」に関する社員クチコミを集計しました。今回は、そんな社員5000人の声から「テレワーク」の実態と課題を探っていきましょう。
※OpenWorkの「ワーク・ライフ・バランス」に関する項目に投稿された、テレワークに関する会社評価レポート5117件を対象データとして集計。集計期間は2017年1月~20年4月。
テレワーク積極活用企業では
「成果主義」が欠かせない
テレワークに関する社員クチコミ約5000件のうち、74.9%が制度や活用に対してポジティブな評価をしていました。また、クチコミを寄せてくれた人を業種別の割合でみると、約3割が「IT・通信・インターネット」となりました。
なかでも、積極的にテレワークを活用している企業として、社員がクチコミを数多く投稿しているのが、ソフトバンク、ヤフー、パナソニック、日本アイ・ビー・エム(IBM)、富士通、日本マイクロソフトです。そのほか、製薬業界からは武田薬品工業、コンサルティングファームからはデロイトトーマツコンサルティングの社員がクチコミを投稿しています。
実際、これらの企業がどのようにテレワークを運用しているのか、社員クチコミを抜粋して見ていきましょう。