年収を上げる転職術(5)
受かる職務経歴書「STARSの法則」

――「自分のアピールポイントをつくるのが大切」というお話もありましたが、職務経歴書を書くときに、心掛けていることは何ですか?

moto 基本的に企業が求める形の職務経歴書を出していくスタンスを取っています。「これだよ!こんな人が欲しかったんだよ!」とウケる前提の職務経歴書を出します。

 企業側が最初に目にするのは転職希望者の職務経歴書です。そこで、「この人が欲しい」と思われるような圧倒的なインパクトを残すようにしています。

 受かる職務経歴書には、ある法則があります。「STARSの法則」というものです。

 Situation(どんな環境で)
 Task(どんな仕事で)
 Action(何を実行して)
 Result(どんな結果を出したか)
 Self-appraisal(振り返ってどう思ったか)

 特に重要なのは、最後のSです。これを盛り込むことで職務経歴書が自己満足に終わらずに、ストーリーとして完結します。

 過去の切り口で職務経歴書や履歴書を書くのもいいですが、時代によって求められているスキルは変わるので要注意です。

 例えば、同じ「営業」というスキルだったとしても、新規営業が得意な人の企業ウケがいい場合もありますが、インサイドセールス(内勤営業)が得意な人がウケる時代もある。

 同じようなスキルでも、言い回しや書類上の表現一つで訴求力が変わることもあります。例えば、「過去にMVPを取りました」というような経歴も、受賞理由は今の時代に求められているスキルと合っているのか?過去の栄光ではないだろうか?と洗い直しをするべきです。書く場合にも、表現を考えるべきだと思います。

 事実を大きく変える必要はありませんが、今の時代に求められるもの、転職先候補の企業群に求められるスキルへアップデートさせる必要はあるのです。

 僕の場合、転職回数が多いこともあって、書類で落とされやすいというウイークポイントがあります。それを挽回するために「転職回数が多いけれど、欲しい能力を持っている人だ」と思ってもらえるようなエピソードを織り交ぜて書いています。

 やはり、まだ日系大手企業などは「転職3回以上の人は採用しない」などと裏で決めているところもあります。なので、そういった企業独自の暗黙のルールは、転職エージェント経由で事前につかんだ方がいいですね。