Steves氏らはさらに、年齢や性別、BMI、既存疾患といった情報と、COVID-19発症から5日間における症状を組み合わせた予測モデルを構築した。このモデルを用いて、患者の転帰(どの症状クラスターに該当するか、入院や呼吸補助の可能性)を検討したところ、年齢と性別、BMI、既存疾患などの既存リスクのみに基づいたモデルよりも正確に予測できることが分かった。
Steves氏は、「今回の研究結果が、COVID-19が最も重症化しやすい人のケアとモニタリングにおいて意味するところは非常に大きい」とし、「COVID-19の発症5日目に、患者がどのクラスターに分類されるのかを予測できれば、サポートの提供、血中酸素濃度や血糖値の監視、適切な水分補給といった早期介入を行う時間を持つことができる。自宅でも実施可能なこのような簡単なケアが、患者の入院を防ぎ、命を救うことにつながる」と述べている。
なお、この研究結果は、査読前の論文のオンラインアーカイブである「medRxiv」に6月16日に掲載されたものであり、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的な結果とみなす必要がある。(HealthDay News 2020年7月28日)
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