コロナ禍から経済が回復するに当たり、企業の業績はK字形のように二極化していく可能性が高い。今まで以上に企業の財務、決算書は重要になってくるのだ。もはや、「決算書は読めません」はビジネスパーソンとして通用しない。しかし、安心してほしい。7月12日(月)から7月18日(日)までの全10回の、本特集『決算書100本ノック! 2021夏』は、ライバル対決、歴史、ニュースを読めば、自然と決算書の勘所が身に付く設計になっている。ダイヤモンド編集部の会計特集はシリーズ累計117万部。中でもこの『決算書100本ノック!』は人気企画だ。簿記や仕訳など難しい知識や暗記は一切不要で財務3表を超大きな図で、簡単に理解可能なのだ。(ダイヤモンド編集部)
#1 7月12日(月)配信
富士フイルムvsキヤノン、「長老経営者対決」の明暗が分かれた理由
富士フイルムホールディングスの古森重隆最高顧問にとって、キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は積年のライバルだ。ROAの推移から両者の激闘を振り返りつつ、2020年度決算での勝敗を読み解く。
#2 7月13日(火)配信
日本製鉄社長がトヨタに牽制球!突然の「鋼材値上げ宣言」の裏事情
日本鉄鋼連盟の会見で、橋本英二会長(日本製鉄社長)が突如、鋼材の「値上げ宣言」を行った。自社の営業部隊を鼓舞するとともに、トヨタ自動車をはじめとする重要顧客に“けん制球”を投じた形だ。いつになく値上げへの意思を強く見せる鉄鋼業界の裏事情とは。
#3 7月13日(火)配信
みずほ絶好調決算に潜む「2つの時限爆弾」、システム障害にとどまらない業績悪化懸念
みずほフィナンシャルグループが、3度目の大規模なシステム障害を起こした。顧客不信を招いたにもかかわらず、前期決算はV字回復と好調だ。だが実は、みずほはいつ発火してもおかしくない時限爆弾を二つ抱えた状況にある。
#4 7月14日(水)配信
トヨタ「EVに消極的」の大誤解、電池獲得へ密かに執念燃やす裏事情
ガソリン車やハイブリッド車で一時代を築いたトヨタ自動車は、電気自動車(EV)シフトに消極的だとされてきた。だが、設備に関わる「数字」に着目すると、トヨタの意外な姿が浮き彫りになった。トヨタが用意周到な電池調達戦略を突き進む思惑に迫った。
#5 7月14日(水)配信
楽天vs大手3社、携帯で「勝ち目ゼロ」でも三木谷総帥が自信満々な理由
「第4の通信事業者」の楽天グループの決算書を通信大手3社と比べると、体力勝負に敗れて大赤字に陥った実態が歴然だ。だが、楽天の三木谷浩史会長兼社長は強気の姿勢を崩さない。その背景には、通信業界の雌雄を決する「競争軸」の激変がある。
#6 7月15日(木)配信
武田薬品が「大借金王」の批判を受けても平気な理由
大型買収を続けた結果、巨額の有利子負債を抱える「大借金王」の武田薬品工業には、“リスク批判”が常に付きまとう。国内大手製薬では悪目立ちしているが、世界基準に物差しを変えれば見方はがらりと変わる。
#7 7月15日(木)配信
任天堂最高益のカラクリ、今後の注目指標は「デジタル販売」と「有料会員数」
任天堂の業績が好調だ。巣ごもり需要の追い風だけが要因ではない。その本質は、ゲームの「デジタル販売」の増加にある。利益を生み出す力が強まった任天堂の姿を決算書から読み解こう。
#8 7月16日(金)配信
伊藤忠決算に珍事!中国CITIC事業が「単体で減損」なのに「連結で利益計上」のカラクリ
伊藤忠商事が連結純利益で首位を奪還した2021年3月期の商社業界。実は伊藤忠は日本基準の単体決算では赤字に陥っている。会計基準の違いが生んだ“珍事”を解明する。
#9 7月17日(土)配信
東急が私鉄3社で最大の業績ダメージを受ける理由、黒字予想が独自試算すると赤字転落?
非鉄道事業の多角化で成長してきた私鉄。それがコロナ禍では裏目に出ている。大手私鉄3社は、2022年3月期に業績回復を予想するが、この先どうなるか。編集部で独自試算をした。
#10 7月18日(日)配信
GAFA「次の本命事業」対決でアマゾンに軍配が上がる意外な理由
コロナ禍でデジタルシフトが加速したことで、GAFAと呼ばれる米IT大手の業績が好調だ。荒稼ぎするGAFAは、新たな収益の柱の育成に余念がない。GAFAの決算書から見えてきた新規事業の実力を検証する。
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