21年の出生数は81.2万人
過去最少を更新、止まらぬ少子化
厚生労働省が3日に公表した人口動態統計によると、2021年の出生数は81万1604人となり、前年の84万835人から2万9231人減り、統計開始(1899年)以降、最少を更新した。
減少は6年連続だ。
出生数のピークだった「団塊の世代」が生まれた第1次ベビーブーム期に当たる1949年の269万6638人と比較すると3割の水準だ。
1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、1.30で、前年の1.33より0.03ポイント下がり、これも6年連続の低下になった。
来年には、出産や子育て支援などの政策を統括する「子ども家庭庁」が創設される見通しだが、政府の少子化対策の取り組みは成果をだせていない現状だ。