◆他人が気にならなくなる考え方
◇相手はあなたの言ったことなんて、ほとんど忘れている
「あんなことを言わなければよかった」と自分の過去の発言を気にする人は多い。しかし、会話の大半はすぐに忘れられるもので、あなたも相手の言ったことをほとんど思い出せないはずだ。つまり、自分の発言を気に病むのはほとんどが杞憂なのである。
もちろん、忘れられない一言がある人がいるのも確かだ。しかし、それは割合で言ったらごくわずかだ。さらに言えば、大切なのは「言葉」ではなく、その言葉が許せないと思われるような「関係性」のほうだ。良い関係が築けていれば、たった一言で相手と上手くいかなくなるということはない。
また、「最後の言葉」が印象に残るものだということも覚えておくといい。つまり、あとからいくらでも塗り替えて挽回することができるのだ。
気になるからといって、相手にフォローの連絡をしようとするのは逆効果だ。これは、可能性の低いことを気にして、自分の不安を和らげようとしているだけだ。これでは、相手を不愉快にさせる可能性ばかりが上がってしまう。一番大切なのは「待つ」こと。待ち慣れれば「ま、いいか」と思えるようになる。
◆気持ちがラクになる人生のひみつ
◇他人の言葉は参考程度
ラクに生きられる人は、他人の言葉は参考程度に捉えて真に受けない。叱咤激励や慰め、批判など、他人が自分にかけてくる言葉は、自分のためのものだと思いがちだ。だが、実際のところ、気まぐれだったり、お節介だったり、相手自身のためであったりすることも多い。みんなが違うことを言っていて全部取り入れるのも難しい。全てに真剣に向き合っていると息苦しくなってしまう。
成功は難しいだろうなと思っていても、相手が頑張っていたら応援する人もいる。相手のことをすごいと思っていても、嫉妬で相手をけなす人もいる。言葉には本音だけでなく、言う人の立場や意図が反映されているのだ。
自分が必要だと感じて聞きにいくのでない限り、相手からの言葉は参考程度。ちょっと距離を置いて聞くほうが、ラクに生きることができる。