予防と対策に効果的な
ハンドクリームの使い方
寒暖差の激しさや、コロナ禍で増えた手洗いで発症するなど、現代病ともいえる“しもやけ”。予防と対策には、日頃のケアが欠かせないという。
「しもやけ対策には、ハンドクリームによるスキンケアが必須。ハンドクリームは、肌の調子を整えるだけでなく血の巡りもよくしてくれるマストアイテムです。とくにしもやけに悩んでいる人は『ビタミンE配合のハンドクリーム』を選ぶのがポイント。ビタミンEには、血行を促進する働きがあり、病院の処方薬の軟こうにも配合されている成分なので、安心して使えます」
ハンドクリームには「尿素系」や「保湿系」「ビタミン配合系」などの種類があり、尿素系はかかとや肘のガサガサを和らげ、保湿系は肌の潤いを保つなど、期待できる効果にも違いがある。
自分の気になる症状にアプローチする成分を選ぶのが、重要なポイントだという。
「ハンドクリームの使用量は、チューブの場合なら通常、指の第一関節、手荒れがひどいときは第二関節の長さ分までクリームを出すのが目安。まず、クリームを手の甲に乗せて両手の甲で塗り広げます。次に手のひらで全体になじませ、左右の手の指先まで丁寧に塗り伸ばしましょう。爪の周りもマッサージして、指と指の間にもクリームを行き渡らせます。最後に親指と人さし指の間を押すと、血行促進につながります」
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そして、クリームを塗るタイミングは習慣化するのが継続のコツ、と野村氏。
「朝出かける前と昼休み、そして夜寝る前に塗るなど、生活の一部に取り入れると継続しやすくなります。とくに就寝前は『つけすぎかも』と思うくらいたっぷり塗って、綿の手袋をして眠ると、集中的にケアができるのでおすすめです」