関節の可動域を良好な状態に保つことは、身体の故障や痛みなどを予防するのにも役立つ

(今回紹介する)身体の柔軟性と関節の可動域を高める全身ストレッチ『ブレッツェル』と『ブレッツェル2.0』は、理学療法士のグレイ・クックと公認アスレチックトレーナーのブレット・ジョーンズによって考案されたメソッドです。

胸椎とは?

 全身を使って行ないますが、特に胸椎(きょうつい=背骨の上半分)と臀部(お尻)とに重点が置かれています。

 胸椎の位置は、くびの下の部分から腰椎(ようつい)の上までの部分を指します。そして12対の肋骨に接続しているため(人間の肋骨は全部で左右12対あり合計24本存在)、他の椎骨(ついこつ)と比較して動きが少ない部位と言えます。

 このメソッド…ストレッチのすごいところは、「個々それれぞれ、異なる場所に効果を実感できるであろう」という点です。可動域を維持し向上させるのみならず、自分の関節の状態を知るうえでのバロメーターとしても役立つでしょう。

 胸椎と腰の可動性さえ維持していれば、この先後々まで走ることもできるでしょうし、踊ることも、そしてガーデニングに精を出し、ゴルフをやったり、子どもや孫たちと一緒に楽しい時間を過ごしたりできることが大いに期待できます。それでは、全身ストレッチ『ブレッツェル』と『ブレッツェル2.0』の効果的なやり方を解説していきます。