レミンちゃん・ソランちゃんの台頭とぽぽちゃんの挽回
ペット系お世話人形も躍進

 レミンちゃんとソランちゃんがすごいのは「“ディズニー”のおもちゃ」と銘打たれている点にあった。女児、女子、女性の憧れをいっぱい詰め込んだあの“ディズニー”の名が冠されたお世話人形である。そのディズニーブランドをおとしめることなく、むしろその評価をさらに盤石なものとするほど、かわいかった。まばたきもした。
 
 値付けもいやらしい…というかうまかった。メルちゃん、ぽぽちゃんより一、二段階高い価格だったのである。「かわいいもの・ブランドもの・ハイクオリティーなものは高いのよ」というレミンちゃん・ソランちゃんの値付けには、消費者も思わず「そうだよね…」と思ってしまうほどの説得力があったのであった。レミンちゃん・ソランちゃんのグッズはミッキー関連で、服はディズニープリンセスのドレスなどであった。
 
 メルちゃん一強になりかけた(と見えた)お世話人形界に、レミンちゃん・ソランちゃんの登場で風穴が開けられたのである。
 
 そんな中、2019年についにぽぽちゃんがリニューアルされた。公式サイトには「360°かわいくなって新登場!」とある。全体が黒っぽい眼球はそのままなのだが、以前のような不気味さはなく、かわいらしいお世話人形に生まれ変わったのであった。
 
 一方、お世話人形にはペットタイプのものがある。犬の人形が犬らしく動くので犬として世話をする…といったものだが、半人半獣のようなペットもいくつか出てきていて、我が家にはその中でも売れ筋の「だっこして ネルン」というものがある。ピンクのクマ(他のバリエーションあり)がおしゃぶりをくわえると目を閉じて、チュパチュパと口を鳴らし、大人の声で「アウア、アウア」と言うような、まあちょっと不気味なのだが、娘はかいがいしく世話を焼いていて満足している様子である。
 
 顔こそいかにも愛くるしいお世話人形たちであるが、裏では熾烈な切磋琢磨が繰り広げられている。消費者としては、メーカーの競争がある方がうれしいから、ウェルカムな現状である。