ビジネスの世界では「話し方」一つで大成功を手にすることもあれば、大損失を被ることもあります。ただし、口がうまいからと言って仕事ができるわけではなく、むしろ口下手の方が結果を出すケースも少なくありません。ビジネスで求められる実践的「話し方」とは?この特集ではあなたの「話し方」を劇的にアップデートする書籍を厳選しました。今回は『研修女王の最強3分スピーチ』の中から、スピーチの冒頭で聴衆を惹き付ける「5つのオープニングの極意」をお届けします。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

『研修女王の最強3分間スピーチ』Photo:PIXTA

人よりも一歩先を行くスピーチには
聞き手を惹き付ける「ひと言」が重要

 米国人の「怖いものトップ100」で1番は何かご存知ですか?

 実は、「人前で話すこと」なのだそうです。「えっ!ほんと?」と言いたくなりますが、自信満々でガンガン自己主張している米国人の多くは、「内心では人前で話すことを怖がっており、緊張しているのです」と、年間250回以上の研修を何年にもわたって行っている『研修女王の最強3分スピーチ』の著者、大串亜由美氏は明かします。

 人前で話すことが怖いのは、皆さんも同様ではないでしょうか。確かに、最近ではSlackなどのコミュニケーションツールを使って、仕事のかなりの部分を進めることができるようになりました。ですが、人前できちんと話せるかどうかで仕事人生が大きく変わってくるのもまた事実です。

 初対面の人との商談では、相手の記憶に残る話ができなければ話を前に進めることはできません。また、最近の新入社員は大学のゼミなどでの経験により、スピーチやプレゼンテーションに慣れています。つまり、「いざという時に人前で堂々と話せないリーダーや上司は、『たいしたことない』と見くびられてしまいます」と大串氏は指摘します。

 逆に言えば、「聞き手の記憶に残り、記録に残されるスピーチができれば、人よりも一歩先を行くことができます」と大串氏。では、どうすれば、本物のかっこいいスピーチができるようになるのでしょうか。

 多くの人はスピーチの「中身」しか考えていないでしょう。ですが、中身を聞いてもらうには、聞き手の耳の穴を広げるためのひと言が必要であり、「オープニンがとても大切です」と大串氏は説きます。そこで、「五つのオープニングの極意」をご紹介しましょう。

・ 最初の挨拶で「双方向」のリズムを作る
・ アイスブレイクでウケを狙わない
・ 安心して聞いてもらえる材料をきっちり渡す
・ 最初の1分はメモを読まない
・ 最後列の人から目を合わせる

 オープニングは誰でも緊張します。そのためにメモや原稿を作って、しっかりと準備してスピーチに臨むことが重要です。ですが、オープニングの間は、「決して手元のメモや原稿を見ないことが鉄則です」と大串氏。理由は大きく三つあります。

 一つ目の理由は、原稿を読んでしまうと聴衆と目が合わせられず、聞き手は自分に話しかけられている気がしません。そこで、最初は台本を離れて聴衆を観察することです。これが二つ目の理由です。そして三つ目の理由は、聴衆を観察して浮かんだ言葉をひと言プラスし、オリジナル感を出すことです。

 要は、「ものすごく準備するけれど、『台本通り』にはしないひと言があることで、スピーチのグレードがグッとアップする」というわけです。こうしたテクニックを学ぶことで、米国人は内心は不安であっても堂々としたスピーチを行っているのです。聴衆を惹き付けるスピーチの極意は『研修女王の最強3分スピーチ』に盛りだくさん。ぜひ、ご一読ください。

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『人前であがらない37の話し方』書影

オープニング・メッセージ/目次/[Welcom to the camp!]女王の教室へようこそ

[特別授業]本番3分前の応急スキル/[オリエンテーション]人前で3分話せるかどうかで、人生が変わる!

[LESSON1]30秒の「オープニング」と15秒の「クロージング」で聞き手を動かす

[LESSON2]聞き手をグッと惹きつける「コンテンツ」の組み立て方

[LESSON3]見た目と話し方の「デリバリースキル」で9割決まる!

[LESSON4]「3分」を制すれば、1対1の商談も1時間のプレゼンもうまくいく!

[LESSON5]【最強CD付き】今日からそのまま使える!研修女王「脚本・主演・演出」3分スピーチ集/クロージング・メッセージ

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