ひな人形を飾っている間に
収納の中のポジション替えを

「ひな人形を出すのは体格が良く力持ちな家族の誰それが担当」という家は多く、その場合、大きな箱・重い包みが高所や収納の奥にしまい込まれていることがほとんど。家族の中で決まった人しか出し入れできないと、その人の都合に振り回されてしまいます。また、いくら背が高かったり、力があったりしても、高所から大きくて重い荷物を下ろす作業は誰だって面倒でおっくうなものです。

 これを避けるためにも「収納のポジション替え」をおすすめします。

 収納の中を5つのエリアに区切ったとき、ひな人形のおすすめポジションは後述する「(2)出し入れにひと手間かかる下段の奥」です。ひな人形を(2)に移動させるとしたら、今そこにあるモノはどこに移動させるのが良いか、以下のリストをもとに考えてみてください。

(1)手の届かない高所
押し入れの天袋や、クローゼットの最上段にひな人形が入っていた場合、以下のアイテムと場所を交換すると良いでしょう。

・大きいけれど軽い季節外の布団
・使う見込みの薄い大型のリュックやボストンバッグなど(見えるように)
・当面保管しておく家電の外箱

(2)出し入れにひと手間かかる下段の奥
押し入れやクローゼットの下段奥、納戸の一番奥がひな人形のベストポジションです。そのままだと重さがあって動かしにくいので、キャスター付きの台に乗せて収納。負担感を減らせます。

 さらに、出し入れの頻度に合わせて1)~4)を奥から手前に向かって収めてみてください。動きがあるモノが手前に来るので、収納が荒れにくくなります。

1)当面見返す予定のない卒アルなどの古い思い出グッズ(動きがない見込み)
2)季節家電(夏冬、年2回シーズンで入れ替え見込み)
3)季節の飾り物(行事ごとに年1回ずつ出し入れする見込み)
4)季節のレジャー用品(シーズン中は頻繁に出し入れがある見込み)

(3)下段の手前
ひな人形の手前には日常では使う見込みが薄いけれど、足したり引いたりの動きがあるアイテムを置きます。
・譲る/売る予定のモノ

(4)使いやすい中段
・回転が速く、かつ小さくて軽い食品や生活用品のストック

(5)納戸やストック部屋の入り口付近
・回転の速く、かつ重くて大きい飲料やお米などのストック
・ダンボールや古紙などのリサイクル品