遊牧民のゲル訪問
ひとつめのツアーと同じく、遊牧民の方のゲルに伺います。ふたつのゲルを訪問し、ベッドや棚などの配置が似通っていることに気が付きました。ガイドの方に聞いたところ、ゲル内の家具配置はほとんど決まっているそうで、入口から見て奥に棚があり、真ん中には鉄製ストープ「ゾーホ」、左右にベッドがあります。そして左側は男性のスペース、右側が女性のスペースとなっているそう。
今回は乳茶スーテイ・ツァイや小麦粉を揚げたボールツォグ、乾燥ヨーグルトアーロール、バター状の「ウルム」、牛乳に酢をいれて固めた「ビャスラグ」など、さまざまな伝統の乳製品をいただきました。
ゲルによってこれらの乳製品は味が異なり、アーロールひとつとっても酸味が強かったりまろやかだったりと、各家庭の味があるのもおもしろく感じました。
ゾーホの燃料としては薪や家畜の糞が使われます。今回のゲルでは牛糞を乾かしたものが使われていました。この牛糞、燃やすと草原のようなよい香りがするので、モンゴルの人々はこれを嗅ぐと落ち着くのだとか。ガイドの方はよく日本在住のモンゴル人に「日本に来るときは牛糞を持ってきてほしい」と言われるそうです(笑)。そして驚くべきことに、モンゴルのデパートには「牛糞の香り」のお香が売られているそう!
伝統衣装デールの試着
最後にモンゴルの伝統衣装「デール」を試着することができました。なんとこのデール、レンタル用ではなく遊牧民の方が実際に使っているもの。貴重な衣装を借りて写真撮影を行いました。
デールは今でも遊牧民の人々が着用している衣装で、暖かいゲルと寒い外を出入りする際にすぐに脱ぎ着できるようなつくりをしています。借りる際には男女ともに服の上から着用するため、時間はほとんどかかりません。