コニカミノルタや旭化成など、製造業を中心に、1000億円を超える巨額の減損損失が相次いでいる。いったいなぜだろうか。特集『決算書で読み解く! ニュースの裏側 2023夏』(全27回)の#20では、「巨額減損」多発の真相に迫るとともに、今後“爆発”が懸念される「減損爆弾」を抱える会社をランキング形式で紹介する。次に莫大な減損を出すのはどこだろうか。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
シャープ、コニカミノルタ、旭化成…
名だたる製造業で巨額減損が多発!
のれんの減損で○○億円の赤字――。こんな見出しを目にしたことはないだろうか。実は、ここ最近、製造業を中心に大規模な減損損失が多発している。
詳しくは次ページで述べるが、前期はシャープが2000億円を超える減損損失を計上した他、旭化成や日立製作所、コニカミノルタなど、名だたる製造業が1000億円以上の減損を出している。
いったいなぜ、「巨額減損」が続出しているのだろうか。取材を進めると、「事業に失敗したから」「会計基準を変えたから」といった理由だけではなく、構造的に減損が頻出するある力学が判明した。
次ページでは、減損の基礎にも触れながら「巨額減損」続出の理由を徹底解説するとともに、今後“爆発”が懸念される「減損爆弾」を抱える会社をランキング形式で紹介する。次に巨額減損を出すのはどの企業だろうか。