キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏

日本は、他国に比べてまだまだスタートアップの支援や投資金額が足りません。2021年の統計ですが、世界のVCの投資額は70兆円超と、2020年と比較しておよそ2倍に急成長しています。投資額だけで世界と単純比較することはできませんが、日本は世界に遅れを取ってしまっている状態です。今回のような政府が後押しする計画は素晴らしいので、全力で応援したいと考えています。

また、「スタートアップ育成5か年計画」の三本柱の1つに「スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築」が挙げられています。ここでは主に起業家の輩出のための施策が紹介されていますが、スタートアップの成長のためには起業家だけでなく、スタートアップで活躍する人材を増やすことが不可欠だと感じています。

資金調達を実施したスタートアップは採用を積極的に行っている企業が多くありますが、なかなか採用に苦戦している企業も多いです。私自身、投資活動に加えて、スタートアップが成長に必要な人材を獲得できる環境作りにも引き続き励みたいと思います。

ジャフコ グループ パートナー 坂 祐太郎

政府の今回の発表は、今後のスタートアップエコシステムの発展に、非常に良い影響を与える発表だったと捉えています。特にM&A促進に関することが明記され、オープンイノベーションを促すための税制措置等のあり方などを改善していく旨が記載されていたことについて、好感を持ちました。

上記のような、幅広く、さまざまな支援施策が用意されている印象を受け、非常に良い取り組みだなと感じた一方で、ユニコーン企業の100社の創出を1つのゴールとして目指すにあたっては、よりリソース、施策を集中させて、グローバルで戦えるスタートアップの立ち上げを官民一体となり支援していくということが重要とも感じました。

THE SEED ジェネラルパートナー 廣澤太紀

「5か年計画」の第一の柱として「スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築」が掲げられる中で、1大学1エグジット運動(大学発スタートアップ創出の加速に向けた、「1大学あたり50社起業、1社のエグジットを目指そう」という運動)の展開が提案されています。

THE SEEDでは、2022年に京都大学と共同研究というかたちで学内の起業家発掘、起業促進の活動をスタートしました。大学が起業を支援する仕組みはかなり充実してきており、特に「研究室からの起業」の支援はかなり進んでいます。一方で学生が就職ではなく学生起業を選択するために提供できることを増やそうという流れでお話があり、取り組みがスタートしました。