ちなみに「シナジー」というのも、ファジーな言葉ですよね。SHIFTではなるべく使わないようにしているし、実現可能性が高い内容であれば、もっと明確な言葉に落とし込めるはずです。あまりふわっとした言葉で未来を描かないほうがお互いのためかなと思います。

及川:最後に、これからM&Aに取り組みたいと考えている会社に向けてメッセージをいただけますか。

丹下:自社ではリーチしづらい領域に仲間とアセットを獲得できる、これがM&Aの一番の魅力だと思います。先ほどの上位概念というか、想いが近いもの同士だったら、M&Aで一緒になってしまったほうが絶対に強い。日本の中に似たようなサービスがたくさんあっても、結局世界では勝てないですから。M&Aを戦略的に活用して、国際競争力を高めていくことが今後ますます重要になると思っています。