バンコクモーターショーで見た「中国EV」注目モデル
その1:BYD「シール」

 2023年第4四半期のEV販売台数でテスラを抜き、世界1位となった中国メーカー・BYD。同社のモデルでは、セダンのシールなどが展示され、注目を集めていました。

 シールの基本的な駆動方式は後輪駆動(システム出力230kW)ですが、4WD(4輪駆動)のモデル(390kW)も設定されています。2024年中に日本での発売も予定されているため、皆さんも近いうちに見かける機会があるかもしれません。

その2:BYD「ピンインU9」

「ピンイン」は中国語表記では「仰望」と書きます。BYDの中でもプレミアムブランドに付けられるシリーズ名です。この「U9」はシリーズのフラッグシップとなるモデルで、スタイリングはスーパーカーそのもの。駆動方式が「4モーターの4WD」で、各ホイールにそれぞれ独立したモーターが装着されているのも強みです。

その3:GWM「オラ グッドキャット」

 オラ(ORA)は、先述したGWMのEVブランドです。その中でも「グッドキャット」はレトロなデザインを持つコンパクトなEVで、タイで人気を獲得。バンコク市内でもよく見かけます。駆動方式は1モーター式のFWD(前輪駆動車)で、欧州やオーストラリアにも輸出されています。

その4:GWM「オラ07」

 オラ07は上記のグッドキャットよりも一回り大きなEVで、FWDと4WDの2タイプが用意されています。4WD仕様車は300kWという大出力のパワーユニットを備え、リヤにはポップアップ式のスポイラーも装備。レベル3の自動運転にも対応する先進的なモデルです。

その5:Neta「V-II」

 低価格帯のEVを得意とするNetaのV-IIは、先ほども触れた「V」シリーズのマイナーチェンジモデル。全幅は1690mmとコンパクトで、日本で言うところの「5ナンバー車」に該当します。

 搭載されるモーターは95馬力・150Nmのスペックで、満充電で382kmの走行が可能。30%→80%の急速充電にも対応します。装備によって「ライト」と「スマート」の2グレードが用意されており、ライトの価格は54万9000バーツ(約230万円)と、やはりリーズナブルです。