その6:ホンリ「ボマ」

 BYD・GWM・Neta以外にも、タイに進出している中国メーカーは数多くあります。そのうちの一社・ホンリは小型車を専門に製造するメーカーです。この写真の右手前と中央奥に写っているボマは、ステアリングがトヨタの「アルファード」にかなり似ているものの、サイズは軽自動車程度というギャップが面白いモデルです。

その7:アイオン「ハイパーHT」

 中国の自動車大手「広州汽車集団」のEVブランド、アイオンにも要注目です。同社は現在、通信機器大手のファーウェイとの関係を強化し、自動運転に関する開発に力を入れています。

 アイオンの展示車の中で、最も来場者の関心を集めていたのがハイパーHT。テスラの「モデルX」のように、フロントにヒンジドア、リヤにガルウイングドアを採用したEVです。180kW、250kWの2種のパワーユニットが設定されており、航続距離は500kmを超え、専用チャージャーによって「15分で400km分」の充電が可能です。

その8:アイオン「ハイパーSSR」

 ハイパーSSRはアイオンが手掛けるスーパースポーツで、流麗なクーペボディが魅力のモデルです。搭載されるパワーユニットは900kW(1225馬力)で、0→100km/h加速は「1.9秒」という驚異の速さを誇ります。

 いかがでしたでしょうか。このようにBIMSでは、中国メーカーによるEVが豊富に展示されていました。いずれもコストパフォーマンスや機能の面で、日本メーカーのEVやテスラ車に勝るとも劣らない優良モデルばかりです。

 タイでは今後、こうした中国EVが国内市場を席巻し、日本車の牙城は完全に崩れてしまうのでしょうか――。シェア争いの顛末(てんまつ)から、これからも目が離せません。

 なお次ページでは、記事中では紹介しきれなかった、BIMSで展示されていた中国EVの画像を掲載しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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