時代の変化は早い
変革にもスピード感が必須
私の知る限りではあるが、日本の中央官庁には自らの改革機構を備えてはいるが、ボトムアップもトップダウンも、非常に鈍重に動いているようである(ワークグループを作って検討、吟味して実施をして……時には1年がかりで、ちょっとずつ変える)。
かつて本田宗一郎はアイデアを思いついては朝令暮改も辞さずに生産ラインを作り変えたという。
組織に全く落ち着きはなかったというが、そのスピードで進化を続ける事業組織と、毎年1歩ずつの改革を重ねる組織では、どちらのほうが競争力を保持し得るかと言えば、答えは明白なはずだ。
そしてまた、あらゆるものごとが日進月歩な世界で、そんなスピードではやり方を改める頃にはもう時代は次のステージに進んでしまっているだろう。
AIが論じられるその隣で、ワードか一太郎かだとか、印鑑だとか、エクセル方眼紙だとかが真面目に議論されている滑稽さを笑っている余裕は、もう私たちにはない。