日経平均株価は今年3月、史上初の「4万円」に達した。一巡後は高値圏でもみ合う中、今後はどこへ向かうのか。特集『高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図』(全19回)の#5では、相場のプロ6人がその行方を大胆に予想。すると、2020年代末に「7万円」という見方も飛び出した。その理由とは?注目業種などと併せ、一挙に明らかにする。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)
プロ6人が日経平均の行方を大展望!
20年代末「7万円」の高値予想も
日本株が海外勢の関心を集めている。日経平均株価は今年2月下旬、1989年末のバブル期に付けた従来の史上最高値(3万8915円87銭)を更新。さらに3月上旬には、生成AIの需要増を見込んだ半導体関連株の上昇がけん引し、海外投資家の買いを集めながら史上初の「4万円」を突破するに至った。
足元では買いが一巡し、高値圏でもみ合う展開となっているが、気になるのは今後の行方だ。実は、日本株は今後も中長期的に、伸びる余地が大きいとみる市場関係者は少なくない。
何しろ、「5年後」をテーマとした本特集において、ダイヤモンド編集部が市場分析経験の長い相場のプロにアンケートを実施すると、5年後の年末(2029年末)時点の日経平均は、最も高い予想で「7万円」という回答が出た。5万円台の回答者も4人いた。なぜか。
次ページでは、専門家6人が回答した20年代末までの日経平均株価の見通しや根拠、株価に影響を与えるプラス要因やリスク要因を大公開。今後5年の日本株を占う上で重要と考えるキーワードやその理由、上昇の方向性が期待できる注目業種と併せて、一挙に明らかにする。