ポイントがつく分
銀行よりもコスパが良い

 PayPayを例にとってそのチャンスを説明しましょう。

 銀行に給与を振り込んでもらって、その現金を引き出して暮らしている人が、ある日気づきます。「現金はコスパが悪いな」と。

 なぜならキャッシュレスで払えば同じ支払いでもポイントが1%還元してもらえるのです。

 同じ感覚で、こんなことにも気づきます。「銀行口座引き落しもコスパが悪いな」と。

 電気代も携帯電話代もキャッシュレスなら同様にポイントが還元してもらえます。生活費の中でキャッシュレスにできないのは家賃ぐらいで、それ以外は全部、キャッシュレスでポイントをもらったほうがいいのです。

 銀行だとお金の振り込みに手数料がかかるケースが多いものですが、PayPayなら割り勘のお金も友人に無料で送れますし、ネット銀行なら他行でも一定回数は無料で送金できます。

 こうやってよりコスパの良い生活を心がけようとした人は、この場合はPayPay経済圏に入ることになります。これが楽天でもauでも同様です。

 こういったポイント経済圏に入ると、さらに別のことに気づきます。友だちに教えてもらってポイント運用を始めて1年ほどたったときのことです。

「あれ、ポイントって結構増えるんだな」と。

 PayPayの場合、ポイント運用はデフォルトで選択されるのがアメリカ株投資です。今はアメリカ株が異常なスピードで株価が上昇している時期のため、ポイント運用を始めた人は、へたをすると20%ぐらいの利回りでポイントを増やしているかもしれません。

 これは異常値として、この先、AI株バブルが収まって、超円安も収まったとしても、それでもアメリカ株なら年平均で8%程度の上昇は(過去100年の歴史トレンドからみれば)期待できます。

 これらの事柄に気づくと、普通の銀行に給与を振り込んでもらうよりも、PayPayに振り込んでもらったほうがいいかもと、かなりの数のひとたちが気づき始めるでしょう。