「輝け」は音楽活動での
大事なテーマ
でも、自分で全部決めるといっても、俺は曲作りの0から10まですべてはできないので、基本はアレンジャーさんとかプロデューサーさんと一緒に曲作りをしていく。特に、オケとかトラックなんていうのは俺にはできないので、そういう部分で曲作りのお手伝いをしてもらいながらソロ曲を作っていった。
ソロになっても「今までやれなかった、新しい人と仕事をしてみたい!」という気持ちはそれほど大きくはなかった。むしろ、その手のことの意欲はモン吉のほうがあった。いろんなことをやってみたい、いろんな人とやってみたいっていうのが、あいつは強いんだ。
俺はちょっと人見知りというのもあって、新たな人と組むとなるとモジモジ、こう見えて内弁慶なんで(苦笑)。自分のフィールド内だとすごく生き生きとできるけど、そこから外れちゃうとね……。
だから、ファンモンでも一緒にやってきた、すごく信頼のおけるプロデューサーさんが何人もいて、そういう人たちと曲作りを続けていけたらいいなと思っていた。
そういえば、「輝け」は俺のソロの曲の中で、今でもサブスクで一番再生回数が多くて、自分でもよく聴かれている実感がある。「輝け」は自分の中でステップアップできた曲だと思う。
「輝け」とか「輝く」という言葉は、俺が書いてきた歌詞には、割と多く入っている言葉だと思う。自分の中では楽曲を作る上で、そして歌う上での大事なテーマだ。
学校でのいじめの苦しみから
救ってくれたプロレスと音楽
俺自身の音楽の原体験といえば、中学校のときに経験したいじめがあった。
まあ、今思い返しても、本当にひどかったね。廊下ですれ違うだけで意味もなくビンタされたり。暴力的ないじめがやたら多かった。