「全面高」の普連土、好調な富士見と三輪田
西武沿線で一番人気の女子校である富士見は、理系シフトが顕著に見られる。[2日午後算数1教科]は志望者数2割増で、2025年には23年に記録した実倍率3.05倍に迫るかもしれない。[1日1回]と[2日2回]はいずれも微増で、24年実倍率である2.39倍と2.25倍とほぼ横ばいに25年はなりそうだ。[3日3回]は1割弱増えているので、24年実倍率3.55倍から25年は3倍台後半に向け、上積みしそうである。
クエーカーとも呼ばれるキリスト教プロテスタント系フレンド派の普連土学園は、丘の上にある小規模で家族的な雰囲気の学校だが、ここ数年絶好調で、いずれの入試回もさらに人気が高進している。[1日午前]は4割、[1日午後]は4割弱、[2日午後]は2割、[4日午前]は2割半、志望者数はそれぞれ増加した。25年にはそれぞれ、3倍、2倍、3倍、6倍を超える可能性が出ている。この中では1日午後がまだ狙い目の入試といえそうだ。
向かい側にある法政大学との高大連携もあって人気が続く三輪田学園は、24年実倍率1.76倍の[1日午前英検利用]が大きく緩和傾向にある以外は、軒並み志望者数が増えており、25年入試はかなりハードルが高くなりそうだ。[1日1回午前2科4科]は4割半、[1日1回午後]は6割半、[2日2回午前2科4科]は3割半、[2日2回午前英検利用]は3割、[3日3回]は2割強、それぞれ増えている。24年実倍率から見た25年の予想倍率はそれぞれ、5倍、4倍、6倍、2倍、6倍を超える勢いとなっている。2倍前後にとどまりそうな英検利用入試は200点満点で、国語か算数の得点の高い方と英語の見なし得点(英検2級以上100点、準2級85点、3級75点)と、英語の得意な受験生にはかなり受かりやすい設定となっている。