絶好調の実践女子と人気復活の跡見学園

 創立から100年を超えるような伝統女子校は珍しくないが、その中でも最古参といえるのが跡見学園である。注目の入試は、6割も志望者数が増えている[2日午後特待2回]だ。国語重視型と銘打っているだけに、女子の心に響いている。2024年は233人が受験して実倍率2.51倍だったが、25年は3倍を大きく上回る気配が濃厚となっている。

 [1日午後特待1回]と[2日一般2回]はいずれも1割弱ほど志望者数が増えているため、25年は2倍乗せと2倍台後半が見込まれる。[1日一般1回]は1割弱減で24年実倍率2.29倍からいささか緩和しそうだ。24年実倍率2.41倍の[5日特待4回]は25年も横ばいとなりそうだ。[4日特待3回]は、思考力と英語コミュニケーションスキルの2タイプがある。前者は志望者が3割減っており、25年は2倍を割れるかもしれない狙い目入試である。一方、後者は英語面接に配点の半分を当てており、受験生は限られる。実際、24年は16人が受験して実倍率2倍だった。母数が小さいので予想しづらいが、人気は上がっている。

 ここ数年、受験生を確実に増やしてきた実践女子学園だが、25年はいずれの入試もさらに積み増しそうな勢いにある。200人以上の受験生を集めている入試から見てみよう。[1日1回一般]は3割強、[1日午後2回一般]は2割強、[2日3回一般]は2割弱、それぞれ増やしており、25年は3倍台後半、3倍台半ば、3倍台前半まで高まるかもしれない。

 1割弱増の[3日午後5回一般]と[4日午後6回一般]は、24年実倍率がそれぞれ5.72倍と5.07倍と十分に高いのだが、25年はさらに上積みしそうだ。その点、[2日午後4回]は前年並みで、24年実倍率3.32倍を25年も維持しそうだ。

 実践女子学園も英語資格入試を2回行う。24年受験生と実倍率が67人で1.97倍だった[1日午後1回]は志望者素が倍増、同35人で、2.92倍だった[2日午後2回]は3倍増となっている。合格者数を増やさない限り、25年の倍率は大きく上昇することになりそうだ。こちらも三輪田学園と同様、英検2級以上は100点換算となる。