コンビニ各社にとってイートインは
店舗業績を上げる重要な存在

 わたしの自宅のある東京の新宿エリアでイートイン店舗をマップ検索すると、都心で店舗面積が小さいエリアであるにもかかわらず、かなりの数のイートインが存在することがわかります。

 ひとことで言えば、これまでコンビニ各社はイートインがあったほうが店舗業績にプラスになると考えていたのでしょう。

 一方で今回、ファミリーマートはイートインを削減することで3年後には店舗売り上げを7%増やす目標を発表しています。

 イートインを削減すれば、それまでイートインを利用していた顧客は、近くにあるセブン-イレブンなどのイートインに流れます。その減少を計算してもプラスの方が多いということでしょうか?

 そこで最初に、実際にどのようにイートインが使われているのかを考えてみたいと思います。

 わたしが一番よくでかける「イートインのあるコンビニ」は事務所近くにあるファミリーマートです。わたしは事務所が近いこともあり、弁当類は基本持ち帰って食べるのですが、だいたいいつも2~5名くらいの顧客がイートインスペースを使っています。そこそこ利用されている感覚です。

 あくまでこの地域での観察の範囲内ですが、だいたいのお客さんはカップ麺やパスタなど軽食を食べているか、コーヒーとファミチキのようなサイドディッシュを食べているケースが多いようです。お昼どきを除けば食べるのに時間がかかる大きめの弁当を食べる人は少ないように感じます。