ある日、Cさんは4人グループから無視されるようになってしまいました。理由を探ってみると、4人グループのなかで交わしていた会話の内容を、部活グループに漏らしてしまったことが原因でした。
彼女にとっては他愛もない話でしたが、他の3人は暗黙の裡に秘密の会話であるという共通認識を持っていたため、裏切り者のレッテルを貼られてしまったのです。
部活グループでなされた話が、6人グループにも所属している別の生徒によって同グループに広がり、そして6人グループには4人グループに所属している生徒もいたため、巡り巡って裏切り行為が露見したのです。
厄介なことに、他の3人がいない部活グループで秘密が漏れていた点もまた、密かに3人を裏切っていたという悪い印象を強めてしまいました。
Bさんが起こしたトラブルは、ネットの内か外かを別とすれば、この騒動と全く同じです。同じゲームをしていたネッ友たちが、ゲーム・SNS上で複数のグループを作りコミュニケーションを楽しんでいたものの、些細な認識の違いによりBさんは裏切り者扱いされてしまったわけです。
「裏切り者」認定で極悪人に
個人情報を伏せたのが不幸中の幸い
先述したように、ネット上では捨象と抽象のプロセスが強く働きます。だから、ネッ友は信頼できる側面ばかりで構成された集合体となります。